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エッセイなど

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綾門優季の執筆した、どちらかと言えばエッセイ寄りの文章をまとめました。
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2018年10月の記事一覧

『景観の邪魔』の話。あるいは、人は住んでいる土地を愛さずに生活が出来るのかどうかについて。

『景観の邪魔』の話。あるいは、人は住んでいる土地を愛さずに生活が出来るのかどうかについて。

こんな家嫌いだこんな街嫌いだ深夜に泥酔した大学生のわめき声もコンビニで頻繁に会うエロ本コーナーの番人のようになっている汚いおっさんもなんべん追い返しても来るNHKもなにもかもなにもかも嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ今すぐ出る今すぐ出るこんなところ。
自分の部屋の前で深夜1時だったか2時だったか30分以上、オーバードーズでもしたんじゃないのかという変則的な暴れ方で扉をどんどんどんどん叩いて延々と甲高

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新作漫才が怖かった件。

新作漫才が怖かった件。

お布団の哲学『対話篇』の稽古場見学にはじめていった。初演と再演で主な変更点はふたつ。

・男優が入江さんから松尾さんに変わったこと。
・劇中に挿入される漫才のシーンで、新ネタを書き下ろしたこと。

松尾さんは韓国から帰国したばかりでセリフがまだ完全には入っていないので、まだまだこれからという感じだったのだけど、漫才のシーンがこわい、という、いったいぜんたいどういうことかよくわからない一報を受けて稽

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想像力が大切なのは時と場合によります。

想像力が大切なのは時と場合によります。

お布団の哲学『想像を絶する』の稽古で爆論した。ざっくりまとめると「第一部はともかく第二部出来るわけねえだろコノヤロウあと戯曲がフツーに技術的に稚拙」っていうやつで、爆論が終わる頃には「これは1000%自分が悪いやつだ」ってなったので反省しながら改訂した。関係ないけど稽古場を2回間違えて遅刻して3回目に辿り着いた結果、爆論としてはちょうどいい尺のものになった。けど遅刻してごめんなさい。

自分の戯曲

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