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世界をよりよい場所にするために、多様性を前進させるために #ハッカーライフラボ

こんにちは。職業「戸倉彩」です。
今回は、9月に開催される予定の「気になるイベント」についてご紹介させていただきたいと思います。

川口耕介さんとたかのあきこさんと考える「卵と壁」

2020年9月12日(土) 12:50〜14:55ハッカーライフラボ主催による無料のオンラインイベントが開催されます。テーマは「多様性」についてです。

ワタシ自身、IT業界に約17年ほど身を置いている中で、ジェンダーダイバーシティにまつわるある種の居心地の悪さを感じたり、ジレンマを抱えてしまったことが多々ありました。それでも「エンジニアとしてやるべきことをやる」と、まっすぐに技術と向き合いながら、その時々の仕事や立場で力を尽くしながらエンジニア人生を重ねてきました。

2020年2月に都内で開催された「Developers Summit 2020」「IT業界で誰もが輝くために:ダイバーシティを考える」セッション登壇の機会をいただいた際には、今回のスピーカーの一人でもある川口耕介さんと、湊川あいさんとご一緒させていただき、改めて誰もが尊重され、個々の能力を十分に発揮することができるIT業界づくりの重要性を感じると同時に、貢献していきたいという意思が高まりました。

イベントタイトルには「卵と壁」という表現が用いられていますが、ワタシはこれを見た時、一番に思い浮かんだのは、村上春樹氏の有名なスピーチでした。自分もかつてエンジニアの卵として、これまでに本当に多くの方々に見守られながら成長してきたことに気づかされます。きっとイベント当日に、ここでいう「壁」の話についても取り上げられるのではないかと予想しています。

高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れてしまう卵があるときには、私は常に卵の側に立つ
村上春樹氏のスピーチより

ではここからは、イベントの見どころについてお伝えしていきます。

見どころ1: 現役のIT技術者によるリアルなトークセッション

当日のメインスピーカーとして、Jenkisの生みの親でお馴染みの川口耕介さんと、お母さんエンジニアをされているたかのあきこさんのお名前が挙がっています。IT業界20年以上を経験された方が、それぞれの視点で多様性について語られるとのことで、うちに秘められた思いやストーリーを直接聞ける貴重な機会となるものと考えています。

たかのあきこさんは、ワタシにとってTwitterで繋がっていただいている大切なエンジニア仲間で、日々のナチュラルで優しさが溢れるツイートにいつもほっこりしています。note活動もされており、IT系イベントでの素敵なイラストレポートを公開されています。例えば、情報システム関連 (通称、情シス)のお仕事について興味のある方は「わたしの情シス経験をシェアします!!」は参考になると思いますので、一度アクセスしてみてください。


見どころ2: 女性であること、母親であること、エンジニアであることについて学べる

残念なことに、IT業界では子育てをしながらエンジニアとして活躍し続けることができる女性の数はまだまだ限られています。大きな原因の一つとして、女性のライフステージに応じた「生活」と「仕事」の両立課題が考えられます。「女性」「母親」「エンジニア」として、自分らしさをキープすることは、どこかで何かしらの折り合いをつけていく必要があります。が、実態は、不安や悩みとの葛藤の繰り返しになるケースも少なくありません。

一般的に、同じ境遇にある人同士は、自己肯定感を持つことができ、自己開示がしやすい効果があると言われています。おそらく、20代〜30代の多くの女性エンジニアが、あらかじめ自分の将来のイメージもできるようなロールモデルを探し求める傾向が強いのは、ここに関係しているように感じています。

とくに、40代の女性エンジニアは「レアキャラ」的な存在として扱われることがあるように、普段なかなか聞けない女性視点の深いお話が聞けるのではないかと楽しみにています。

見どころ3: Zoomを活用した「参加している感」のあるイベント

今年に入り、インターネットを通じてイベントに参加できる「オンラインイベント」が増えています。そんな中、イベントのあり方やツール選定についても変化が起きているように感じます。

今回のイベントのタイムテーブルによると、「講演」「ディスカッション」「QA座談会」の3つのパートで構成されています。当日はZoomが使われてるとのことで、ディスカッションの時間は分科会形式で参加者同士も交流できる機会が設けられています。

オンラインだからこそ、多様性をテーマに地域などの枠を超えて誰かと繋がれる世界がここでは体験できそうです。

最後に: 意思あるところに道あり +1

connpassのイベントページに、今回のイベントを企画をされたきっかけや、スピーカーからのメッセージなどが掲載されていました。その中で、多様性の問題に関して当事者とそうでない方々との間に生じているギャップを埋めるために新しい架け橋をかける活動について「やってみるだけの価値はある新しい取り組みだと思います」というメッセージはとても印象的でした。これは、IT業界だけの問題ではなく、日本社会の発展にも関わる問題だと考えています。

「多様性」「ダイバーシティ」と聞くと、馴染みがない、敷居が高いと感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、イベントページにも記載されているようにあまり気構えずに、お時間の許す方は気軽に参加してみていただくのが良いと思います。詳細や申込みについてはconnpassイベントページをご確認ください。

EoF

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