見出し画像

キャリアと子育ては両立できるのか

キャリア形成と子育てが話題になり始めた頃に、息子を産んだわけなのだけれど、年功序列・終身雇用な職場に身を置く私には、正直関係のない話だと思っていた。
キャリアというのは一流大学を出たバリバリのキャリアウーマンを指す言葉で、そういう人は結婚も子育てもハイクラスで、有楽町のマンションに住みながら日銀の前を通って銀座でネギ買ってる人たちで、色々と大変なんだろうなと漠然と思っていた。

それがこの数年。夫に引っ付くように色々なイベントに参加し、自分もオンラインで会議やセミナーに参加し、資格を取ったりしているうちにすごく欲が出てきた。仕事で大成したい、何かしたい、もっと学びたい。
そうすると物理的に子育てをしている故の弊害が出てくる。オンライン会議の時間に寝かしつけ、オフイベントの参加もお迎え時間を考慮して諦めなきゃいけないセッションが出てきたり、夕食を作りながら耳だけ参加のセミナーとか。

こりゃあ、嫌われがちな親たちとの同居や、それこそ子どもたちにゲームやYouTube与えて放ってでもおかない限り、やりたい事全てに手が回るわけがない。嫁さんに押し付けて、イベントも懇親会も参加できる人たちと差ができていく焦り。人と比べても仕方ないのだけれど、このまま気づいたら中途半端で定年を迎えるのではという恐怖にも似た気持ちになる。

この話を先週カウンセラーさんとしてきた。
この「女性のキャリアと子育ての両立」という問題については、ロールモデルがなく、まさに私たちの世代が手探りで必死に探している最中なんだという。
だから結婚も子育ても諦めて、一流企業のトップでカッコよく働く女性が眩しく見えるけれど、今後はあきらめないで両立しつつ、やりたいこともできる新しい働く女性像が確立されていくんじゃないかという。
もしかしたら私のキャリア形成の間には間に合わないのかもしれない。でも、まだ見ぬ後輩がそれで活躍できるのなら、私たちが必死に探してみるのも良いのかもしれないな、なんて思ってみたり。

専業主婦一本できた、結婚前は一流企業でOLしていた母も、私が勉強会に行ったりで家を空けるのに良い顔をしない。子守をお願いするので頭を下げてお願いするけれど、夫が行くならOKという考えを隠さないのにイラッとしたりもする。そろそろお金をかけてシッターさんを探した方が良いのかもしない。
就職して21年、女性を取り巻く環境は変わってきたと思う。良い意味でも悪い意味でも。未だ世代間の感覚差は無くならないから〇〇ハラだと言われるしそう思うこともある。ノーワークノーマネーの原則で時短取ったら給与カット、でも中身は変わらないから負担だけが増えて夜中に持ち帰り仕事したりな理不尽。育休取るパパさんが増えて、しっかりやれよ!と思ったり(笑)

やりたい事をやる事は、女とか男とか関係なくて、人としての人生の在り方だと思うから、やれるならやった方が良いと思うし、今できなくても準備しておくのでも良いのではないかと思う。

子どもたちは可愛い。たまに少し離れて(実家や夫実家に預けて)から会うととても可愛い(笑)
子どものために、同じくやりたい事はやらせてあげたいと思うし、母としての私が、社会人としての私のためにちょっと席を外す事に後ろめたさを持たなくて良いようになれれば良いなと思う。

息子に仕事の繁忙期で土日実家に預けた時に「母いなくてどうだった?」と聞くと「寂しかった」とは言うけれど、仕事に行かないで、とは言わない。もしかしたら「母が仕事を辞めたらゲームもおもちゃも買えないしお菓子も買えない」と言ったからかもしれないけれど(でも本当のことだし)。

キャリアと子育ての両立ができるか否かは、まさに今、全ワーママが直面して悩んで問題解決に色々と取り組んでいる最中なんだと思う。
だから国は税金取りたけりゃ、この辺りの支援を真面目に考えてほしいし、もっとやって欲しい。産め産め言う割に、子どもが増えた家庭での母親の負担・忙しさ・仕事との両立・メンタルケアのフォローがお金ばら撒き以外にアピールされないのが悲しすぎる。自治体によっては子どもの送迎事業や、一晩預かり、保育園でも通院やリフレッシュでの利用が可能とか変わってきている所もある。
うまいことロールモデルができて、仕事・キャリア・子育てや介護というワークライフバランスがうまく取れた生活が、一般的になればいいなと思うこの頃。

とりあえず私はまた資格をとりに勉強してきます…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?