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24時間営業を辞めたコンビニ〜6月の経営数値の動向〜

 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 東北の片田舎にも、ようやく夏がやって来ました。毎日暑くて暑くて、アイスが売れて売れて、ドリンクが売れて売れて・・・そして、パンが売れません(笑)・・・私は、パンの発注担当者なのです。

 
 毎日お店に立っていると、7月に入って行楽やスポーツ関連のイベントが「少しづつ」復活している雰囲気を感じることが多くなりました。気になってデータを確認すると、やっぱりちゃんと「今月は前年同日比で客数104%」という数字として現れています。

 
 ・・・毎日お店に立っている「自分の感覚」とデータを確認した時の「数字」が同じである時、私は特にテンションが上がりません。簡単に言うと、「つまんねぇ」ってことです。「あぁ、やっぱりそうかぁ」という「確認が出来た」という感覚・・・ちっとも面白くありません。

 私のテンションが上がって大興奮するのは、「自分の感覚」と「数字」が全く異なる結果を示した時です。それは、「良い数字」であっても「悪い数字」であっても、変わりません。どちらであっても、等しく興奮します。

 
 「数字を視る」ことの重要性とは、そんな所なのかなと、いつも考えています。

 
 それでは、6月の当店の経営数値の動向です。


1.経営数値

◯日販
・前年比102.8% ・コロナ禍初年度比102.8% ・24H営業時比90.3%
◯客数
・前年比97.1% ・コロナ禍初年度比93.2% ・24H営業時比79.7%
◯客単
・前年比106.0% ・コロナ禍初年度比110.2% ・24H営業時比113.3%
◯買上点数
・前年比101.5% ・コロナ禍初年度比102.1% ・24H営業時比103.4%
◯人件費 売上比7.2%
・前年比97.6% ・コロナ禍初年度比107.9% ・24H営業時比104.4%
◯廃棄額 売上比5.7%(売価)
◯利益 34万円
・前年比102.3% ・コロナ禍初年度比54.8% ・24H営業時比47.1%

 当店において、「コロナ禍初年度」は同時に「時短営業開始初年度」となります。
 
 参考として、時短営業を開始した当時、日販への影響額は「24時間営業時と比較して平均約8%低下する」と試算していました。


2.項目別の分析

◯日販 前年比102.8% コロナ禍初年度比102.8% 24H営業時比90.3%
◯客数 前年比97.1% コロナ禍初年度比93.2% 24H営業時比79.7%

客単 前年比106.0% コロナ禍初年度比110.2% 24H営業時比113.3%

 日販は前月から引き続き、前年比及びコロナ禍初年度比と比較して上ブレです。

 「上ブレ」した要因は「客単価の増」であり、コロナ禍によるマイナス要因が収まったからではありません。コロナ禍によるマイナス要因とは、つまり「客数の減」という認識です。客数は6月も引き続き「前年比減」が継続中です。5月の客数は前年比横ばいでしたので、6月はむしろ悪化しています。

 コロナに対する意識がインフルエンザと同等になりつつある日常において、当店の客数減が収まるどころか継続&悪化していることを数字で視ると、やはり前月の記事と同様に、「コロナが収まっても元には戻らない」という想いが頭をよぎります。

 物価高による購買意欲の減少も影響しているかも知れません。いずれにしろ、日販を維持していくためには「客単価」及び「買上点数」を上げていくしか道が無いというのが現在の当店の状況です。そしてその状況は、今後も継続したトレンドとなるでしょう。

 小売業は、「薄利多売」です。物価と実質賃金が上昇しない現状のこの国においては、その業態による特徴は海外より度合いが強いでしょう。その傾向は今後も続くのでしょうが、しかしその業態の中にあっても、これまでと同様に「数」に軸足を100%置くことのリスクが今後ますます増加していくでしょう。

 前月からの繰り返しにはなりますが、「客数依存から客単依存へ」、そしてその実現のために「コストを掛けて試行回数を増やす」という当店の現在の基本方針は変更無しです。


◯買上点数
 前年比101.5% コロナ禍初年度比102.1% 24H営業時比103.4%

 客単価の数字は、もちろんお店の取り組みによっても上下するものですが、それ以外の要因でも動きますね。現在は物価高が始まりましたから、当店の商品も軒並み値上げのラッシュです。また、売上構成比の高いタバコは数年前から段階的に値上がりが継続しています。

 その視点から言えば、当店の客単価が増加するのは当然の事と言えます。

 「客数依存から客単依存へ」という当店の現在の方針に基づく取り組みの結果を確認するためには、「客単価」だけでは心許ないです。買上点数の数字は、それを補完する数字として使っています。

 今月は前年からの伸びが鈍化しています。各分類で実施している新商品を中心とした売込みが6月はイマイチでしたので、それが伸び率の鈍化に繋がっているのかも知れません。

 7月に入ってまた新たな取組を始めていますので、客単価と併せて引き続き数字を注視していきます。


◯人件費 売上比7.2%
・前年比97.6% ・コロナ禍初年度比107.9% ・24H営業時比104.4%

 前回の記事と同様になりますが、親父オーナーもオカン店長も、歳を取りました(笑) 昔と同じようにシフトを埋めることは出来ません。また、「最賃の上昇」と「人手不足」による人件費増は、コロナ禍以前からトレンドでした。

 現在の当店の人件費に対する考えは、「売上比7%以内を目安とする」です。今月は7%を超えていますので、人件費のコントロールに失敗しました。

 一方で、売上比7%という数字は他店と比較して「平均的な」数字だとの認識ですが、経費全般について「平均だから良い経営状態」とは言えない側面が増えている印象です。つまり、「みんながヤバい」という状況ですね。

 親父オーナーやオカン店長が体力面で若返る事はありません。また最賃の上昇と人手不足による人件費増の圧力は、今後も継続したトレンドとなるでしょう。

 そんな厳しい状況が人件費の数字の特徴となっている現状ではありますが、これ以上の「人件費における売上比増」を時短営業で抑えつつ、残った資源を客数依存から客単依存への変更のためのコストに突っ込む、そして契約更新の時期まで耐える、これが現在の当店の基本方針です。


◯廃棄額 売上比5.7%(売価)

 売価で売上比5,7%です。この数字は、クソ高いです(笑) 経営陣もそれは認識しており、人件費と同様「契約更新まで耐える」が基本方針です。

 客数依存から客単依存へ「売る力」を変更しようとした場合、試行回数を増やす必要が出てきます。そして、それには必ず「コスト」が掛かります。「人」、「時間」、「金」、ですね。

 数値の目安は、「販売分類ごとの廃棄率10%」、そして両親2人の経営者が「目減りする利益の額をどこまで耐えられるか」、この2点です。6月も両親はまだ生きていますので、今月は後者はクリアです。

 前者については、分類ごとで強弱を付けることを基本としています。今後「伸び代」があるかないか、あると考える分類は廃棄率高め、ないと考える分類は目安の10%以内に抑える、といった感じです。

 ここまで読んで頂いた方はもうお分かりかと思います・・・つまるところ、当店の廃棄額は、平均と比較すると当然高くなります。重要なポイントは、「廃棄額がいくらか」ではなく、「どこまで耐えられるか」となります。

 
 ・・・個人的な考えを述べれば、もう少し廃棄額を減らしても良いのではないかというのが、率直な感想です。私の収入に直接的な影響は無くても、経営者である両親2人の収入には直結する数字ですから。

 しかし、2人の経営者が「どこまで耐えられるか」を重要視していますので、その理由の如何に関わらず私に出来ることは、「客単を上げること」&「とにかく試行を継続すること」のみとなります。


◯利益 34万円
・前年比102.3% ・コロナ禍初年度比54.8% ・24H営業時比47.1%

 「34万円」です。経営者である両親2人が共働きで稼いだ結果が月給「34万円」だった、と見ることも出来るかも知れません。この数字の「良し悪し」については、個人の価値観によるでしょう。

 分析もクソもありませんが、「富める者はより富み、貧しい者はより貧しく」という現実があるのですから、この数字の最大化を目指すことは、店舗の経営上において重要でしょう。

 下を見ればキリが無いけど、上を見てもキリが無い・・・この数字に対する私の現時点での分析、というか感覚は、「あんま良くねぇなぁ」です。

 
 一方で、親父オーナーの言葉を借りれば、「利益の数字を上げるのはいつでも出来る」です。それは当店においてはつまり、売上比が高い廃棄額を減らすことで利益を大きくすることはいつでもすぐに出来る、ということです。

 この数字を視る際のポイントは、廃棄額とほぼ同様です。「どこまで耐えられるか」 そして、「何年後をゴールと設定しているか」です。



 それでは今日はこの辺で。

 このクソッタレな世界で戦う皆様と明日もともに。

 

 



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