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「楽園のカンヴァス」 原田マハ

シンプルすぎて子供っぽく見えるアートを描いていたと言われる「アンリ・ルソー」の代表絵画「夢」に関するミステリー小説。有名はアートコレクター・バイラーは、ニューヨーク近代美術館で働くティムと日本人のルソー研究者・オリエを、スイスのバーゼルに内密に招き、ルソーの「夢」に似た作品「夢を見た」が本物か偽物かどうかを7日間で判定する。そして、正しく判定した方に、「夢を見た」の所有権を渡すと伝えた。

小説を読んでいると、この場面が好きだなと思うお気に入りのシーンがあると思います。でも、楽園のカンヴァスは、全ての場面が重要な意味を持っていて、アートと物語の芸術に触れることができます。全てのページから、原田マハさんやそれぞれの登場人物から絵画に対する情熱が読み取れ、心が揺さぶられました。

「美術館は友達の家、絵画はお友達。お友達に会うために美術館に行くの。」

デトロイト美術館でもこの作品でもこのフレーズを読みました。シンプルだけど、意味の深いこのフレーズが大好きです。次は原田マハさんのどの作品を読もうかな…?!


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