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ゾンビだからとか期待しすぎちゃうとかの心配をする前に観るべき映画『カメラを止めるな!』

私が初めて『カメラを止めるな!』の文字のならびを見たのは、このツイートだった。

以前書かせていただいたマスキングテープ記事のマスキングテープも送ってくださった、台湾で編集長をされているヨーコさん。

本当に素敵な人でつぶやかれるツイートも柔らかく、信頼している方です。

そんなヨーコさん大絶賛の映画。

気になる。

信頼している人のオススメって、結果好きでも嫌いでも、本質的には一番信用できるものです。

そのツイートを見た後から、SNS界隈でもよく映画の感想を見るようになったけど、毎度毎度絶賛の嵐。

「『カメラを止めるな!』が面白い!」

感想やレビューは一切見ず、その言葉だけを心に留めて、渋谷の裏の方にあるユーロスペースで観ることにした。

※この後、「心情のネタバレ」「内容のネタバレ」の二段階でネタバレをします。予備知識なく観たい方は、このあと観るのをお控えいただきますようお願いいたします。

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■心情のネタバレ

平日の午後、人で埋め尽くされ満員の映画館。

席に着き、『カメラを止めるな!』が始まると、「面白い」と絶賛されてきたポイントをまず見つけるところから始めてしまった。

なんとなくの直感だけど、「どこかクセのある面白さなのでは」と思っていたので、普段映画を観に行くときの感情とは違い、また、口コミで広がったということもあり、”面白ポイント”を探し始めてしまったのだ。

そういう見方をしてしまったとき、たとえば”どんでん返し系”の映画だとして、その”どんでん返し具合”が個人的には物足りなかったりすると「ああ、そういうことね」と尻窄みのような感情で終わってしまうことがある。

でも、『カメラを止めるな!』は違った。

「あ、面白いってこのことかも」

と、割と序盤で気づいた私は、時折「ふふ」と笑いながら観続けた。

しかし、

面白いと聞いて”面白ポイント”に気づいてしまったとしても、さらなる面白さが待っているのがこの映画の面白いところ!だった!!!

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■内容のネタバレ

物語は「安い!早い!質はそこそこ!」をモットーとしている映像監督が「そこそこでいいからワンカットのゾンビドラマを撮って」と言われることから始まる。

まずその前段階があり、本作自体も「B級ドラマ」のような出来具合で進行していくが、緻密に計算された構図やカット割と、丁寧に描かれる人物の人となり、その後にやってくるすべての付箋の回収によって、笑い声必須の映画!

「制作費300万円」っていうことも武器にしているところがこの映画のすごいところ。

不倫している二人がスクリーンの端っこで仲良くスクリーン外へ出て行くところとか発見しちゃって、「細かい…!すごい…!」と感動した。他にもまだありそう。

映画館にいるお客さんみんなが自然に笑っている映画なんて初めてだったかもしれない。

すぐにもう一度観たくなる映画、この上なし。

#カメラを止めるな #カメ止め #映画

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