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質問の内容で本心がわかる。違和感は間違えていない。

何を聞くかで人間性や考え方が見えてくる。例えば、意地悪さや内に秘めた優しさなど。それは大体において心がキャッチするが言葉への変換が難しく、「なんとなく違う」「なんか良かった」と感じることになる。

昨日の面接は、面接官の雰囲気は悪くはなかったが、「何だかおかしかった」。それは肌で感じ、後からその理由がわかる。
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それまでの対話は、「私は業務を指示されたことを従順にこなす能力はないが、反面、自ら問題点を発見し、企画・立案・実施する能力はある。それなので、後者を求めている会社で働きたい。」と伝えた。
面接官は、「どんどん新しいことをやって欲しい。それを求めている。」と伝えてくれた。
良い会社ではないかと思った先に、面接官から
「聞いてよいか分からないけど、今は単身?子供とかがいない単身世帯で暮らしているの?」とのことだった。
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確かに、数年前までは、結婚した女性は仕事を辞めるから、子供の有無は要確認だっただろう。
しかし今正に「異次元の少子化対策」をするとの目標を国民に呼びかけている中で、恰も「子供がいたら仕事に支障」だから、今いるか、これから生むかの確認をする言動は、面接官の人間性を疑ってしまう。

勿論、異次元の少子化対策は実現不能とも思えるし、会社として働いてもらいたい思いも分かる。
しかし、人は機械ではなく、人生には様々なライフスタイルがあるので、それに応じて能力を発揮できる環境に、組織が少しずつ変わる意志表面として、子供の有無は聞かない選択肢が欲しかった。
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条件はすこぶる良い。だから受諾したい思いもあって、心の中に溜まった違和感を友人に尋ねてみた。

「自分の前の弁護士事務所、ボス弁が事務員さん雇うときに同じ質問をしていたよ。モラハラ、セクハラ、パワハラが横行しているんじゃないかな、そこ。
聞くこと自体に自分や会社の価値が下がることにすら気づいていないレベルの人なんだよ。」
とのことだった。
友人は、当該事務所をパワハラで辞めている。

確かに、聞くこと自体で会社の女性に対する扱いが見て取れる質問だと思った。
きっと違和感は、「入った人には自分の思い通りに働いてもらいたい」との願望を隠しながら面接が進んでいたことにあったのだろう。
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正直、会社の望むように働いてもらいたい思いは分かる。しかし、個人にはその人生があり、難しいにもかかわらず強制したから、日本は危機だから変わろうとしている。
勿論、実効性のある対策は見受けられない。それでも、大きな会社がそこに向かって自ら変わろうとする意識は見たかった。

誰もが知り、誰もが利用する製品を作るプライム市場のコンプライアンス部門の要求が「子供がいない人」であることが、哀しかった。
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きっと、「異次元の少子化対策」を含め、実効性のない対策への呼びかけは続くだろう。それでも、無理だと切り捨てずせめて子供が増える社会、子供がいる女性が働ける社会であって欲しいとの願いは持っていたい。

人を受け入れないツケは、自分に返ってくる。せめて、「単身か?」「子供がいるのに仕事?」なんて質問は、口が裂けてもしない自分でありたい。

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