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ゆでこぼしの真実を知れ

煮卵が食べたい!

煮汁余る

角煮仕込む

それでも余る煮汁

炊き込みご飯でフィニッシュ  ←今ここ

な、わけだが。

角煮の段階でふと思い出したので、ここに記す。


結構な最近まで、私は「ゆでこぼし」の意味を盛大に履き違えていたことを。

改めて説明するまでもないが、ゆでこぼしとは。

鍋でお湯を沸騰させ、もつや脂の多い肉などを煮立たせてからそのゆで汁を捨てると言う下処理のことである。

しかし私が信じていたゆでこぼしとは。

お鍋でぐらぐらと沸騰したお湯がザバーっと盛大にあふれることである。パスタやそうめんをゆでるときによくなる、アレ。
そう、もうお気づきであろう。
私が思っていたそれは、ゆでこぼしではない。

ただの、吹きこぼれである。

私はそれをずっと信じて疑わずに生きてきた。だって「ゆで」て「こぼす」んでしょう・・・!?

牛すじコンを上手に作る友人に昔恐る恐る問うたことがある。
「ねえ・・・牛すじコン作る時って、ゆでこぼしするの?」と。
「ああ、するよ。2、3回くらいかな。」とこともなげに返してきた。

なんと・・・!!なんという、猛者!!


その友人を心から尊敬したのも愚かな過去の私に違いない。

茹でこぼしたあとの掃除はさぞ大変だろうな・・・。コンロお湯でびっしゃびしゃだもの。肉の脂だって冷めたらこびりついてやばいだろうに、しかも2度3度ゆでこぼすって、どんだけ掃除しなきゃいけないんだよと。ずっと心配していた。

本当に心配すべきは私の脳内だったわけだが。

なにかのきっかけでゆでこぼしの真実を知ったわけだが、恥ずかしくて誰にも言えず今日に至る。

そして複雑な胸中で豚肉を正確にゆでこぼしつつ、角煮をこしらえた。

沸騰した煮汁がアグレッシブに飛び散ったため、結局コンロは掃除する羽目になったがな!!

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