ウェッジウッド展示1

"瞑想しない"マインドフルネスな話③コンパッションで幸せ度アップ!

ウェッジウッドのトークショーでのお話シリーズの最終回です。今回はマインドフルネスな(今ここに意識を向けている)状態になってから、是非やっていただきたい幸せ度をアップするコンパッションについて書いていきたいと思います。

過去記事①②は下記リンクからどうぞ!
①"瞑想しない"マインドフルネスな話①マインドフルネスとは?なぜ良いの?
②"瞑想しない"マインドフルネスな話②大人ピクニックで叶うマインドフルネスな時間〜3つのポイント〜

コンパッションとは相手に寄り添う心。

コンパッションとは「慈悲・思いやりの心・利他の心」です。「相手に寄り添う心」というとイメージしやすいかもしれません。幸せホルモンと言われるホルモンはセロトニン、ドーパミンなどいくつかありますが、このコンパッションではオキシトシンが分泌されると言われています。オキシトシンは安らぎの物質とも言われており、オキシトシンの分泌により気持ちが落ち着き、心拍が穏やかになり、学習能力が増したり傷の治りが早くなったり胃腸の動きがよくなったりするという研究結果も出ています。

日常でできるコンパッション〜大人ピクニックバージョン〜

ではコンパッションは実際どうやるのかですが、「私が幸せでありますように。あの人が幸せでありますように。生きとしいけるものが幸せでありますように。」と心の中で唱えたり、道を歩いている時にすれ違う人みんなに「幸せでありますように。」という気持ちを向けたりするなど様々な方法があります。
このトークショーでは「背景を想像する」ことをしてみましょう、という話をしました。「今、手元にある紅茶の葉は、勝手にふって湧いてきたわけではありません。誰かが作って届けてくれたからここにあるわけです。その背景を想像しましょう」という話です。この場合の想像は「思いやりを交えた勝手な妄想」というイメージです。例えば、「この茶葉の生産者の方は中年の男性で疲れて家に帰ると思春期の女の子の子供と小学生の男の子がいて、農作業で朝ごはんは一緒に食べられないから一緒に夕食を囲む時間を楽しみにしている・・・。一方、この茶葉を日本の人たちが気軽に美味しく飲めるように、ティーバックとして提供したい、と企画したウェッジウッドの社員さんがいたはずです。企画書を書いて会議で何度も手厳しいツッコミを受けながらも、なんとか企画を通してくれたから実現したのかもしれない・・・。」などなど。
ワークショップでは事前に紅茶の茶葉をお渡ししていたので、茶葉の話をしましたが、これを読んでくださっている方は、何か目の前のもの・・・ペットボトルでも良いし、ボールペンでも、食べ物や洋服でも良いので、それが自分の手元に届くまでに関わった登場人物のストーリーを是非想像してみてください。ポイントはその登場人物の目線、気持ちになってみる、ということです。じんわり、優しい気持ちになれるはずです。

人は一人では生きられない、知らない誰かにも大切な人がいる

私はこの背景を想像するワークがすごく好きで、よく妄想しています。このワークをすると感じるのは「人は一人で生きられなくて、知らず知らずのうちに色んな方のお世話になって生きているんだなー」ということ。そして、「私と同じように、知らない誰かにも大切な人や守りたい暮らしがあるのだな」ということです。最近は著名人や、何か間違いを犯してしまった人に対して激しい誹謗中傷が向けられ怖いと思うことがあります。皆がコンパッションできれば優しい世の中になるのでは無いかな、と思います。

幸福とは香水のようなものである。
人に振りかけると自分にも必ずかかる。
ラルフ・ワルド・エマーソン(アメリカの思想家・哲学者・詩人)

3回に渡り、トークショーでお話したことを書いてみました!
でもマインドフルネスは奥が深くて、幅も広い。なので、またつらつらと書いてみたいと思いますので、お付き合いくださいませ。
(おしまい)


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