このタイトルしか確かにしっくり来ない「すごい論語(著者:安田登)」
今回ご紹介するのはこちらー!「すごい論語(著者:安田登)」です。
著者 安田登(能楽師)が、いとうせいこう(音楽)、釈徹宗(宗教)、ドミニク・チェン(テクノロジー)、各分野で活躍する「すごい」人に論語を題材にディスカッションした内容が収録されています。
何が面白かったの?
論語はそのまま読んでも眠くなるし、お固い感じしますやん。
すごい論語では、孔子が生きてた時代の漢字(金文)を使って読み解くということを試みています。
記事にあったものは「四十にして惑わず」の解釈について。
現代の意味では四十歳になったら惑わないという意味で使われていますよね。この「惑」という字は孔子の時代にはなくて後の時代に作られたものだそうです。
当時の漢字で類推してみたら「或」となる。
「或」を解字すると、地域を示す左側の「口」は城郭で囲まれた土地の意味。右側の「戈(ほこ)」は武器で守る意味。 子供の頃に地面に棒を引いてこっからこっちは俺の陣地入るなそんなイメージです。
二つ合わせると、「境界線を引くことによってある場所を区切ること」になります。つまり、「分けること」「限定すること」って意味です。
そういう意味で「不惑」を考えると、自分を限定してはいけないという意味になりますね。
人は四十歳くらいになると「自分はこんな人間だ」と限定しがちになる。「自分ができるのはこのくらいだ」とか、「自分はこんな性格だから仕方ない」とか、「自分の人生はこんなもんだ」とか。
不惑とは40歳くらいは「そういう心の状態になるので気をつけなさい」。「四十歳こと自分の可能性を広げる年齢だ」という意味になるのです。
すごい論語 p9より抜粋
胸に刺さって死にそうでした。私も不惑がんばります。
最後に
こんな感じで当時の漢字(金文)から推測して意味を考えていて論語を再発見です。
すごい人たちとのディスカッションでそれぞれの分野の変態さんとトークを重ねてマニアックすぎる感じが最高です。(語彙力がひどい。。。)
いとうせいこうさんとの「礼」と「楽」の話もすごい面白かったし、ドミニクチェンさんの「ren2.0(ヒューマン2.0)」のところもすごい面白かったですね。
まだ消化しきれないところがたくさんあるんですけど、これはこれで分からないもの分からないままで受け入れたい思います。そんなスタンスを教えてくれる大切な本だと思います。
私、読み終わってから新たに頭から読んだら、さらに広がりを見せております。スルメみたい。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
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では、またごきげんよう〜。
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