8年会社を経営して気づいた、たった一つの大切なコト

こんにちわ、AYAです!今回、コロナ禍の中、数ヶ月遅れで会社の8周年をメンバーと共にお祝いをしました!そこで会社経営をして感じる今の気持ちを書き留めたいと思い久々にnoteを。この記事では、会社経営の中で役立った実体験と、そこから変化した自分自身の考えを皆さんに、お伝えしたいと思います。

こんな方におすすめ

サロンや店舗のオーナーさんで、「会社を店舗展開したい」「違う事業も広げていきたい」そんな方に見て欲しい。

例えばこんな方・・・

1)自分を待ってくれているお客様もいるし、メンバーよりも長時間お店にいる。毎日、誰よりもお客様をこなして営業後は新人さんの技術チェックをする、そこに自分の存在意義があると思う。

2)自分が現場にいる事で、「社長が頑張ってるから私たちも!」とメンバーのモチベーションに繋がると思う。メンバーと同じ空気感にいることでサロンが円滑になると思う。他の人に頼める内容の業務・作業も自分がやってしまう。

もちろんこちらも正解の一つだと思うし、素晴らしい。何より、その気持ちはめちゃめちゃ分かります。私もそうでした。こんな頑張り屋さんの社長の元で働く方はとても幸せです。

ただ、今回は文頭でもあげたように「会社を店舗展開したい」「違う事業をして広げていきたい」だけどなかなか時間も無い、人材力も備わってなくて・・・そんなステップアップを考えている経営者様方の参考にしてもらいたいな。中間管理職の方も是非みてみてね。シンプルな内容ですが「私、AYAの場合」として一つのアイデアとして留めてもらえたら嬉しみです!

株式会社ao. 8周年!簡単に会社の経緯を。

弊社は5月に8周年を迎え、今は9年半ほど経ちました!(わーい!パチパチパチ👏)現在はネイルやアイラッシュ.アイブロウサロンを都内三店舗,沖縄一店舗で経営をしており、商品開発や動画配信などもしております。

先日、弊社Tokyoメンバーと集まってお祝いを兼ねた食事会をしたんです。思えば1人、マンションの一室からスタートしたお店も、今は4店舗21名に増えました!9割は正社員として雇用することも出来るようになり。2年ペースで店舗が増えて、自分の想いや世界観をシェア出来て、共感と尊敬を出来るメンバーが増えて。仲間がいるというのは、本当に心強い。

独立して、初めは個人事業主として、資本金200万円に家賃13万円位の渋谷駅近の、立地だけ素晴らしい古いマンションの一室からのスタートでした。

当時は渋谷区の都市再開発が始まっていたか始まってないかの2012年。

若者の街から大人の街に変わっていく空気感を感じ、市場調査もそこそこに若さと勢いで始めたのです。ステータスになる学歴も無く、経営知識もほぼゼロ、社会人としてのマナーもよく分かっていない、普通のただそこそこ人気のネイリストだった私。ありがたいことに従業員が少しづつ増えていき、唯一長けていた責任感とまめさと行動力のみでも出来るって自信が少し付いた九年目経営者です。

先日、8周年や誕生日をお祝いする食事会に、現メンバーが揃っている景色を目の前にした時に、急に過去の思い出がフラッシュバックしたんです。

良い思い出も、泥臭いことの繰り返しの毎日の思い出もひっくるめて振り返る機会になった夜。目の前にいるのはいつも通りいつものメンバー達なんだけど、その光景は、「過去の自分が描いていた光景」で、自分が夢を描いて始めた事業だということの再確認と、同時に心からの周りへの感謝の気持ちがドバーーっ!!と沸いたんです。事業を始めたばかりの時とは、今の会社の方向性やコンセプトは全く違うものになっていて、従業員に対する気持ちや接し方も随分変わりました。(会社の目指す方向性などはまた違う記事に記しますね。)

「経営者」というプレッシャーに悩んだ負の数年間

会社を始めた当時の私は、マネジメントスキルや社会人スキルがとにかく伴ってなく「自分はこう思っているから、みんなにも同じ気持ちでついて来て欲しい!」という一方的な気持ちが前進しすぎ、その割には伝え方や語彙力が足りなくて、思っている事をメンバーに伝えられないままモヤモヤして。それの繰り返し。そのうちに、「伝えなくても相手は大人だし、いつかこの気持ちに感づいて変わってくれるかも」と、自分の会社なのに気づかぬふりをして、ただ逃げていることが多かった。何より、人に嫌われることが怖かったし、物心ついてから他人とぶつかり合う事なんてしたことの無いハッピー野郎なタイプだったので「思いを伝えて、真面目にディスカッションする」という場面に慣れていない。たとえ思い切って伝えた言葉が、会社にとって正解なのかの自信も無い。(←経営に対しての経験不足)

そんな負のループを繰り返していた最初の数年だったのを覚えています。同じタイミングで、大きい交通事故に遭っちゃって半年のリハビリ生活で精神も肉体もボロボロに・・・

そんな中、社長として未熟な自分について来てくれた当時のメンバーには、本気で感謝しかない!そして、メンバーのおかげで、なんとか2年ペースで新店舗を増やしていく事が出来ていたという感じです。

「自分の弱さ」を出した結果・・

現在九年目になり、成功と失敗の繰り返しと、周りの素晴らしい人たちのアドバイスや、読んできた本達のおかげで、やっとやっっっと!自分なりの経営スタイルが出来上がって来たのかなーと、思っている。(まだまだまだ至らぬ部分が多すぎて、無知すぎるけどね!)

ここ数年は、「仕事モードに切り替えるぞ!」とか「メンバーが安心できるようにミス無いような完璧な人間を演じたい」、とか意識するのを辞めました。自分も疲れるし、何よりメンバーって、「社長が完璧だからその会社にいたい!」とは別に思わないですよね。今思うと、そもそも仕事モードって何?って感じですw

戦後の「仕事第一!」時代から「プライベート時間を十分にとって充実させよう!」という時代へ。そして今「気がついたら、好きが仕事になっていた。仕事かプライベートかという区別の概念はそこまで意識していないかも」という人が私の周りに増えてきたような気がします。(もちろん仕事とプライベートをしっかりと区切っている方も沢山いますが)

ここ8年で、インスタアカウントも「仕事用」と「プライベート用」を分けることを辞めたメンバーが増えました。

私自身が自分らしさを出す、仕事もプライベートもあんまり変わらないし、メンバーに伝えるべき事は、言葉を選びながら丁寧にしっかりと伝える。そして「ありがとう」は本心から頻繁に使っている気がします。そうする事で、従業員も同じように、思っていることや会社の為になるような考えを真正面に伝えてくれる。

独立当初の自分に足りなかったのは、「自分で自分を理解してあげる」こと。
当時は、できない自分をひた隠すことに必死なので、足りてない部分を埋める余裕も時間もなかったなと。

「苦手な事」とか、「他の人の方が向いてるな」とか「こっちの仕事内容の方が好きだな」とか思うには、まず前提に「嫌かもしれないこと、やりたく無いこと、苦手な気がする事」もある程度の期間(どの位の時間かはわかんないけど)とにかくやってみて経験をして気づくんだなと。

数年、ネイルアーティストとして毎日10時-23時でお店に立ち、給与計算、売上管理、広告やマーケティングまでしていた自分。もちろんネイル以外の作業は今も昔も好きでは無い!ただ、やらないといけないのでやっていた。

でも、過去のそんな経験があるからこそ、経営戦略から動画編集などの幅広いPCスキルまで、なんとなくオールマイティに一通りをできるようになった。そんなネイルアーティストってそんなにいないしね!そう思えば、ラッキーな経験🤞
嫌だな、苦手だなと思う事をしてみるのもマイナスばかりでは無く、そこからの知識はもちろん、「自分が何が好きか」に気づけるチャンス!

「苦手」を知って、「好き」に気付ける。「若いうちは苦労を買ってでもしろ!」という言葉があるけれど、それはきっと「若いうちはやりたくないと感じた事もとりあえずちょっと続けてみたら?」なのではと、最近思ったのです。

甘える勇気=会社とメンバー成長のチャンス

今思う事はとてもシンプル。人間は「人と人が繋がって生きている」会社も同じで、自分の周りの人無しでは、私の理想像は描けなかった。そしてこれからの会社の新たな目標や目指していること、やりたい事はまだまだ沢山あって、やっぱり「人ありき」でチームが出来ていて成り立つと思っている。

上司だから、社長だから、店長だから、やらないと!ではなくって、大前提に「人間」ですから、苦手な事や得意不得意もあります。甘えることも大切かと思っています。立場が変われば、得意不得意も変わります。自分(経営者)が甘える事で、中間管理者(マネージャー等)も、チームメンバーに良い意味で甘えられる空気感が出る。ピリピリした空気感も柔らかくなる。

ちなみにね、うちの会社では、SNS運用や広告関係にPRやマーケターはおらず、ほぼサロンメンバーが空き時間でやっています。Youtube撮影から編集までもチームがあってネイルアーティストがやってるんです!難しいように見えるのですが、基礎的な作業と会社のブランドイメージをマニュアル化して伝えると、ほぼみんな良い感じに運用してくれています。「美容関係=ITリテラシーが低い」という一般的な概念は弊社には無く、そこの知識があれば子供も大人も大体の人は出来るのだと思っています。これは難しいかも・・・という内容も、試しにやってみてもらうと自分より素晴らしい結果やアイデアに繋がる事も多々あります。

実は任せることって、一番怖いし難しい(管理職の方ならわかるはず)。自分でやってしまうのはとっても簡単。いつもメンバーには「敢えて」やってみてもらう。そうするとそのメンバーの得意不得意や、感性や、性格や、新たな一面までも見えてくるんです。本人すら気付いていなかった「好きかも!」「意外と出来る!=楽しいかも!」を見つけられる。そして、得意を見つけるための「不得意」にも気付いてもらう機会になる。

もし、自分がいっぱいいっぱいになっている経営者さんがいたら、まずはメンバーに頼ってみて欲しいな。結果はどうあれ、それがみんなの成長につながるから。そうやって会社も自分もメンバーも、頭で、心で考えながら共に成長していく。

会社を始めて9年、私が苦手だった「自分の苦手意識に向き合う事」を克服した先に、会社の仲間の経験値を高める場所作りが出来ていたというお話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
イイネをしてもらうと両手を上げて大喜びします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?