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矢内綾乃@リケ女社長です。

自分が、経営の先輩から学び、実践してきたことを振り返ると、限りなく「オーガニック戦略」に近いものだと思うことがあり、詳しく調べてみました。

その上で、オーガニック戦略(オーガニックグロース)に関する、体験に基づくメリットを分析してみました。

ちなみに、私はオーガニック専門のセレクトショップを経営していますが、今日は全く別の話です。

オーガニック戦略(オーガニックグロース)

オーガニック戦略(オーガニックグロースとは)

オーガニックグロースとは、自社の経営資源のみで会社の成長を成し遂げることです。これに対して、M&Aや資金調達などによって成長することを、M&Aグロースまたはノンオーガニックグロース・イン・オーガニックグロースといいます。

オーガニックグロースとM&Aグロースには、メリット・デメリットの面で違いがあります。
【オーガニックグロースのメリット】
少ないリスクで成長できる可能性がある
仮説と検証のサイクルが回しやすい
投資家を気にせず自由にビジネスができる
中長期でビジネスを育てられる
失敗したときの方向転換がしやすい
【オーガニックグロースのデメリット】
成長に時間がかかりやすい
資金不足に陥りやすい
人材の確保が難しい
信用を得るまで時間がかかる
できる事業が限られる
【M&Aグロースのメリット】
短期間で飛躍的な成長が可能
優秀な人材の確保が可能
新たな事業を始めやすい
【M&Aグロースのデメリット】
買収資金が必要
M&A先の選別と交渉が必要
M&A後の統合作業に失敗する可能性

オーガニックグロースとM&Aグロースにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、M&Aグロースの場合は適切な専門家のサポートを受けることで成功率を高めることが可能です。

引用)M&A 総合研究所 HP(https://masouken.com/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AF) より

引用元は、M&Aの会社様なので、M&A戦略のメリットとデメリットへの解決を提案していました。

オーガニック戦略(オーガニックグロース)の体験に基づくメリット

ここでは、
オーガニック戦略(オーガニックグロース)のメリットとデメリットについて、体験から触れていきたいと思います。

【オーガニックグロースのメリット】

1. 少ないリスクで成長できる可能性がある

何かビジネスを立ち上げる時に、人財にしても、お金にしても、ある分でどうにかする、という発想です。
私自身は、会社員をやりながら、Wワークでビジネスの立ち上げに挑戦したので、必要な資金を調達しながらの最大限で取り組みました。

逆に、借り入れをするなどして、回収できるかどうかわからない状態で会社員をやめて挑戦してみる、ということはやらなかったのです。

会社員としての収入を、会社以外の個人事業主の収入が上回ってから会社をやめたので、リスクはとても少なかったと言えます。

2. 仮説と検証のサイクルが回しやすい

私自身最初は、経営者の方を師匠と定めて、その方のビジネスの一部となってやり始めた状態でした。
同じビジネスを取り組んでいて、同じ人間なのに、結果が出る人と、出ない人がいるというのは、結果が出ていないときは、悔しい状況であり、何が違うのかを具体的に検証できるという嬉しい状況でもありました。

もし、内製で人を育てるというオーガニック戦略の土壌ではなく、ビジネスモデルやアイデアに集まる人を探していくような事業展開だったとしたら、ビジネスモデルや時代のせいにして、やり方探しや、横に横にスライドしながら、知識だけがある評論家になってしまう未来があったかもしれません。

しかしながら、同じビジネス、同じ師匠、同じ世の中なのに、結果が違う原因は、100%自分の在り方が原因だということを受け入れることができたのです。

なので、自分を目標に見合う人間に成長させる方に努力をすることができました。

結果の原因の仮説と検証のところを、仕組みなのか、扱っている自分なのか、複合的に絡まり合っていたら、分析がとても難しかったと思います。

仕組みは同じなので、結果の原因は「自分のみ」に絞った状態で、仮説と検証を繰り返せたのが、ど素人でもビジネスで成果を作れた要因だと確信しています。

自分を変えるのであれば、100%自分の管理下にあるからです。


3. 投資家を気にせず自由にビジネスができる

自分で資金調達をして、自分で挑戦していく状態だったので、100%自己責任で取り組むことができました。

経営者になる目的は、何か特定のやりたいことがあったわけではなく、仕事のやりがい、頑張った先にいくらでも収入をあげていける可能性、家族との時間、などなど、『幸せ』になりたいという目的を優先した結果、手段は経営者が効果的だということがわかったからです。

取り組んでくる中で、属人的な事情や状況はたくさんありました。

例えば、2回の出産。さすがに、最前線で、取引先の都合に合わせて、アポイントにいきまくるとか、攻めの経営はできませんでした。

でももし、投資家の求める結果を出さなければならないという前提だったとしたら、家族を作るのは諦めていたかもしれません。男性だけが経営者になれるんだ!と卑屈になっていたかもしれないな、とも思いました。


4. 中長期でビジネスを育てられる

3 にも関係しますが、投資家が介入するのであれば、期限を他者に切られてしまいます。

何度か期日を遅らせてしまったり、失敗や、うまくいかない事を繰り返していたら、関係を切られて成長の余地がなかったかもしれません。

ですが、自己責任のもとでやっているので、何度も何度も失敗や、停滞を繰り返しながら、起こっている現実から学び、成果にする仮説を立て、何度も何度もトライしてモノにする、というチャンスが無制限でした。

失敗しても、上手くいかなくても、何度でもトライし続けたら、やがて得意になって、成功にたどり着きます。

『成功するまで諦めなければ、成功する』という、方程式が成り立つのです。

5. 失敗したときの方向転換がしやすい

意思決定者が自分自身である、というのは、納得のいく経営ができると思います。

もしかしたら、あと一ヶ月ねばれば、成果になったのに、投資家の意見によって、商売をたたまざるを得なくなった、ということも、歴史の中ではあったかもしれません。

投資家から資金調達をして、他者のお金で、直ちにビジネスを立ち上げられ、経験をつめるのは良いことですが、「素人すぎるので成長の余地が欲しい」「自分を高めて自己実現をしたい」「自分の人生を100%自分で決める意思決定力が欲しい」という目的が、ビジネスに挑戦する要素に含まれている場合は、自己責任のもとで展開できるオーガニック戦略はとても適していると思います。


まとめ

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でインターン活躍する方や、インターンを卒業して、独立して出店されたおられる経営者の方々は、出来上がったすごい人をリクルートしてきたわけではなく、全員ビジネスド素人のところから、自己責任で資金調達し、共に挑戦し、共に学び、共に成長して、結果をモノにした方々ばかりです。

ビジネスモデルやアイデアに集まった人財ではなく、『人』と『人』の繋がりや想いで集まり、プロセスも共にしたからこその、有機的で根を張った、強固な組織になっていると確信しています。

どの事業を扱っても、事業を増やして行っても、この仲間で一緒に成功しようという価値観で繋がっているので、安心して次の事業展開をして行くことができます。

自分の成長、仲間の成長、組織の成長を感じられるのは、大変嬉しいことです。

自分と仲間が成長することを楽しみに、オーガニック戦略で、オーガニックショップを育んで行きたいと思います。

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