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「海獣の子供」は子宮にくる

7月から【#週1note】という会に参加します。9月までは毎週水曜に投稿するのでお楽しみに♪詳細はこちらでどぞ。みんなの自己紹介もあるよ。

この#週1noteでは、心を動かされたことのアウトプットにしていければいいなと思っています。今回は映画「海獣の子供」について。

原作が独特な世界観を描く漫画家さんの作品であること、あとはあんまり映画について語らない友達がインスタで感想を書いていたので、興味を持ったのがきっかけだった。

圧倒的、映像美。
こんな映像見たことない。映像でこんな表現が出来るなんて思わなかった。この作品を映像にしようと思って、あらゆる人がたくさんの知恵を絞って最終的にこの表現に達したのだということがすごく感動的だと思った。この感動は映画「マインド・ゲーム」を観たときに少し似てる。(同じSTUDIO4℃の作品てこともあるのかな。攻めてる。)

内容は全然商業的アニメーションではない。むしろわかりづらい。評価は賛否に分かれているという。でも、私は映画館で観られて本当に良かったと思った。映画鑑賞の枠を超えて、身体を通した一つの貴重な体験となった。

いのちの話。私の内側の話。受精の話。宇宙の話。全然違うことなのに、これが一つのこととして語られている。だから、私も頭より子宮で受け取った。理解するのではなく、受容する映画だった。

スタッフもとても豪華。音楽に久石譲さん、声優も芦田愛菜さんや田中泯さん、蒼井優さんなど、そして主題歌は米津玄師さん。本気で作品を作りにいっている感じがすごくする。全然商業的ではないけれど、これは作られるべき作品だという共通認識のもと、ものすごいエネルギーが結集して産み落とされた作品だと思った。

特筆すべきは、エンディングにかかる米津玄師さんの「海の幽霊」。これが作品をいい具合にまとめ上げてる。原作者の五十嵐大介さんも、神話になりそうな話を、現代に寄せてくれるように思うと語っていて、自分の物語として身体に定着させる作用があるみたいだった。

6月に封切りした映画なので、これから上映される映画館が減ってしまうかもしれないけれど、今この映画が必要な人がたくさんいると思う。その人たちに届いて欲しいな。私も、もう一回観に行こう。

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