種の現実

種の現実

幾年も幾年も

種でい続けた種は

身体が重い

身体が動かない

歓喜していたはずのあの喜びも

弾んでいたあの心も

重力に引っ張られ

想念に絡め取られ

身体のあちこちに枷が現れる

軋む関節

硬い足腰

上がる息

動きたいと抗う心にのしかかる重い身体

これが現実なのか?

それとも変えられるのか?

はたまた違う道が見つかるのか?

現実を見よとのことなのか?

現実を見てもなお

この身体は

心を失わないでいられるのか?

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