タイムマネジメントができるようになってきた理由
私は計画を立てるのは好きだけど、実行するのは苦手。というか、はっきり言ってしまうと決めた時間通りに動くことができない。よって、タイムマネジメント力ゼロだと思う。
原稿はいつも締切ギリギリ。気分が乗らないときは、どこまでも後回し。でも、そんな私でも旅先にプチ住みしているときは、予定通りに動くことを割とうまくやっていたりする。しかも楽しく。
なぜかというと、それは旅のしおりと自分のタスクの予定をうまくリンクさせることができるから。
例えば最近行った長野の田舎町でのこと。
宿の周りには行きたいおしゃれなカフェや純喫茶、地元の名産品が食べられる飲食店や道の駅があったのだけど、終わる時間が16時、17時と早い。そもそも営業日が週末だけだったりと少ない。通し営業のご飯屋さんなんてほとんどないし、人気の定食屋さんは昼だけだったりすることも。
また朝早くからやっていて、電源完備で仕事がしやすいカフェがひとつだけあったのだけど、そこは片道徒歩45分。
色々あり過ぎない所がまたいいのだけど、おいしいものを食べ、旅先の空気感を目一杯楽しもうとすると、綿密な計画が必要となる。
だけど、新鮮な気持ちに包まれているから、不便をうまくやりくりするのはやり甲斐がある。車の免許がなく苦労しがちな“足問題”も緑いっぱいの田舎道を歩くのは気分がいいし、健康的。
そういうことを全部ひっくるめると、1日のスケジュールを立てたり、実行したりにわくわく感が足される。
食べたい物、行きたい所へのモチベーションが仕事への活力につながる。それが旅先で湧き出るタイムマネジメント力の正体。週末に名所巡りの予定が入っていた週はスイスイ仕事が進んだし、マルチタスクとカフェ巡りの相性なんかも抜群。空間ごとに気持ちが切り替わるから、カフェごとにタスクの種類を変えたりもした。
考えたのは、これを自宅に帰ってからも日常にスライドできないかということ。2〜3駅隣に行けば、知らないカフェやレストランがたくさんあるし、考えてみたら自宅近辺だって決まったコースしか歩かない。
朝の散歩は? ランチは? 今日はどこで仕事する? 予定の選択に冒険心を忍び込ませ、1日のスケジュールを「旅のしおり」に見立ててみる……なんてどうだろうか。
というのも、長期の旅から帰ると毎度すこーし退屈になってしまう。だからこんな考えに至ったのだった。とりあえずやってみよう。
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