見出し画像

太極拳で呼吸を整える

数年前から太極拳の教室に通っています。

中国の朝の公園でおじさんおばさんたちがやってるやつね。

きっかけは呼吸器に関わる疾患があり先に習っていた母が声をかけてくれたことと、公民館の教室でリーズナブルだったこと(←これ大事!)、そして体に負担が少なかったことです。

当時の私はヨガのポーズさえ耐えられず辛いものでした。今でもハードかもしれない。

健康太極拳は最悪椅子に座ってでもできるゆるめの運動。だから若い人にはなんか物足りないし「地味」なイメージ。

わたしが30代ではじめたのは早い方だと思うし、周りにはヨガしてる人が多くて太極拳は全然浸透していない。

でも今の時代、どの世代にもおすすめしたいんです!

毎日のマスク生活、先の読めない毎日で呼吸が乱れてしまいがちなのは、年齢を問わないのではないでしょうか。

太極拳は「気」を鍛錬すると言われ、大地からいいただいたエネルギーを体に「気」を集めて、「気」を回し、自分自身の「気」と合わせて心と身体を整えていきます。

腕と膝はなるべく力を入れずに。緩みの中で深く、長く、ゆっくりとした呼吸を意識しながら動くことで体幹を鍛え、心肺はもちろんさまざまな内臓の動きを高め、筋肉を鍛えていきます。

終わったあとは気持ちがスッキリです。

無心になって自分の体と向き合い、誰と比べる必要もない。

自分のペースとできる範囲で動けばいい。

素敵な衣装やユニフォームを揃える必要もなく、動きやすい格好ならなんでもOK。

そんな「素」でいられる感じも楽ちん。

お稽古の始めと終わりには立禅(リツゼン)と言われる立ったままの禅を行います。これが難しいのよ。

やってる最中は頭の中でこのあとどうしよう、とか夕飯は何にしようとか、人のこととか自分のこととか、数々の雑念が頭の中でぐるぐる巡りまくる。

それでも時々ぼーっとできる時があったり、ほんの少しずつ今日は「無」になれたたかも、って感覚をつかむことができてきます。

ちなみに私の習う太極拳は24の型が一連の動きなっていて、お稽古では毎回同じその動きを行います。

同じ動きをひたすら何年も続けるってどういうことなのか、はじめの頃はその意味がよくわかりませんでした。

それでも終わったあと、嫌な感じてもなかった。そしてとにかく動けない、動く気がしない自分をなんとかしたかった。

まずは1年続けてみて、というアドバイスの元、今日まできました。地道に続けて今指導員まで進んでます。

予定では今年準師範に進み、そのあと師範へ進んでいきます。師範の免状を取るまでに10年かかるのだよね(長っ!)。

太極拳は師範を取ってからがスタートと言われています。言葉でうまく説明できませんが、続けてきた今は納得できます。それくらい奥が深い

まだまだ道のりは長いけれど、いつかどこかで伝えられたらいいな。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?