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「すべての散りばめられたわたしたちへ手渡す50のかけら」について

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長い詩を書きました。
150行(約2400字)の詩「すべての散りばめられたわたしたちへ」を50のかけらにして届けます。

内容物

・「すべての散りばめられたわたしたちへ」が全文掲載されたA4用紙2枚
(紙は折り鶴をパルプ化し抄き上げた再生紙。散らばる色とりどりの折り紙のかけらによって一枚ずつ違う風合いとなっています)

・手のひらサイズの写真1枚
(89×63mm白フチ付の写真はiPhoneで撮った日々のかけら50種。ご覧になられたことのあるものも多々あると思います。どれが届くかはおたのしみに)

・手書きの3行のかけら
選んでいただいた番号に対応した連(3行のかたまり)を書いたひとひら

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今、散りばめられたわたしたちについて

詩は展示の内容や新刊『Pieces』と同じ根を持ちますが、どちらかだけ読んでももちろん問題ありません。
字数の分だけ歩き回り、言葉を手にとっては手放し、「あなた」の前でいろんな表情をしていたように思います。詩作の中で何かを得るということについて、自分自身新たな気づきがありました。

今回の展示は東京で場所をお借りしていますが、私たちが隔たれていることやあちこちの町に点在していることにかなしくならないような期間にしたくて、インターネット上で祭りだなんだとにぎやかしくやっています。
2020年から振り返ると、私自身も行くことを諦めた展示やイベントがいくつもあり悔しい思いをしてきました。「その場にいなければ良さを感じられない」作品や体験は実際たくさんあります。自分の展示がそういうものではないです、と言いたいわけではないですが、「Pieces」という企画全体を通して「散りばめられたわたしたち」についてあたらしい視点を差し出したいという思いがあります。そのためには「今ここにあなたがいること」に対して向かうしかないと考えます。インターネットを頼り、郵送という手立て、紙という媒体の温度を信じ、展示作品とは別の方法で詩を届けることにしました。
ひとつだったものをばらばらにして、たったひとつの郵便受けへ。
これは50人と一緒にひとつの詩を読む体験への試みでもあります。
書いた一篇の詩をこうした形で読んでもらえることは本来とても贅沢なことです。よろこびとありがたさを噛み締めながら、この企画を終えたあとは引き続き次なるかたちを模索してゆくと思います。

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販売期間や注意点

こちらから詳細ご覧いただけます。

販売期間:2021/09/04 12:00 〜 2021/09/24 23:59

展示期間中と後夜祭の終わりまで手にとっていただけます。
発送は販売期間終了を待たずに、順次進めていきます。

※それぞれ在庫は1点ずつ。50のかけらが完売してしまったら再販はありません。
※池田個人店「この星スーベニアショップ」にてご購入いただけます。サニーさんオンラインショップや店頭ではお受けできません。

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