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「光をたたえる」展示作品について

展示作品について

現在会期中の個展「光をたたえる」の展示作品すべてと新刊、ポストカードをまるっとSUNNY BOY BOOKSさんのオンラインショップに掲載していただきました!
とにかく数が多いのと、シリーズに分かれていたりするので解説記事を書くことにしました。これから展示へ足を運んでくださる方もぜひ読んでいただけるとうれしいです。

オンラインショップの様子。全3ページあります。

箱と箔押しについて

これは撮影用に作った「ここに在るもの」です。実際の作品は旅先が決まっています。

66個の箱の中に詩や金色のいびつな丸が入っています。
サイズは名刺サイズ。それらにはすべて題が書かれた蓋が付いていますが
壁に展示されているものの蓋は仕舞われています。
(作品をご購入いただいた方には蓋付きでお渡しします)
入り口近くにいくつか蓋付きのままで置いていますので、そっと蓋を開けて言葉に出会っていただきたいです。

箱は紙製、手折りで組み立てています。
紙の素材は再生紙(古紙95%、平和記念公園の折り鶴5%)。広島市公認の「折り鶴再生モデル事業」の一環として再生された、「平和折り鶴再生紙 厚口」を使用しています。再生紙の特性上、紙に散らばる色の種類や位置は1枚ごとに異なります。

本文または蓋の題(あるいはどちらとも)に箔押しをしているものには各詳細ページに「印字:一部箔押し」の表記があります。
箔押しが施されていないものは、紙がゴールドであったり読みやすさを大事にすべく箔押しなしの装飾を選んでいます。

「この星で光をたたえる」シリーズについて

新刊『目をとじて ひらく』収録の言葉たち。
お品に付いている番号は通し番号です。ページ番号とは連動していません。
個別の題が付いていませんので、詳細ページに言葉の一部抜粋または全文を公開しています。

この星で光をたたえる シリーズ 
(新刊『目をとじて ひらく』より選抜)
本文より一部抜粋あるいは全文

01 すべてこの星の思い出
02 光もまたあなたを見て目を細めています
03 できごとの形をした愛
04 さようならのあとに
05 人は光の結晶かもしれず
06 粉々の光 この世の熱
07 あなたでありわたしである熱よ
08 光の中に立ってみて
09 友だちが一冊の本であることの幸福をあなたは知っている
10 そんな関わり方が死人以外ともできるという世界線に椅子を置き
11 また愛である
12 安心は人を強くするということです。
13 降るように 愛は雨雪 あるいは光芒
14 ほら 星に手が届きそう
15 色彩は光の賜物
16 愛を選べる?
17 そっと食むように思い出す
18 夜の毛布になるように
19 わたしには見えない月のあかるさを
20 ここに言葉はない
21 宇宙のはじっこで今 星があかるく瞬く
22 あなたもこの星のできごと
23 強い光、濃い影、一生の大きさと小ささ、国と国の遠さ、星と星の近さ
24 そんな仕草で続いてきたこの星とわたしたちだよ。
25 ひとつの本を一緒に読むように
26 あなたに触れた指先は
27 互いの窓辺に降る星となり
28 ひとりとひとりでふたり
29 ちいさなうつわが満ちて溢れる。
30 ひとりでいるきみにずっと話しかけたかった

計30点

いくつかピックアップしてみました。


「金色の光をたたえる」シリーズについて

展示のための書き下ろしの言葉たち。
新刊には収録されていません。
個別に題が付いていますので、題からイメージをふくらませていただければと思います。
サニーさんまで来ていただける方にはぜひこのシリーズはすべて読んでいただきたいです。今後も書き続けてゆくテーマですがまだ本のかたちにする目処は立っていません。

金色の光をたたえる シリーズ

「人々のよすが」
「河岸」
「全景」
「生誕の真夜中」
「命の泉の水面に跳ねる」
「愛の実存と実証」
「あなたを助けるすべての友の名」
「心臓に生きる太陽」
「この星の観測隊へ」
「抱擁の中で腕を広げる」
「ここに在るもの」
「朝」
「朝を成すもの」
「夜明け前」
「この世のあかるみにて転ぶ」
「愛と名」
「光を留めるということ」
「汲めども尽きぬもの」
「観光のおわりに」
「ここはいずれあなたが至るところ」
「ハッピーバースデー」
「Golden Starchy Sauce Pool」
「わたしという組織が食するもの」
「拭浄の地平」
「生誕と払拭」
「光をたたえる」
「愛は金色」

計27点

ピックアップしてみました。
さまざまな種類の紙を使っています。題と詩は共通の紙に印字しています。


「Protest_2022」シリーズについて

これも展示のために書き/描き下ろしの言葉とかたちです。
No.1とNo.2は言葉。No.3~9は金色のいびつな丸です。
こちらは言葉も丸もすべて写真で見ていただけます。
すべて、怒りや祈りを含んだ「抗い」を主題にしています。
ご来店がむずかしい方もぜひオンラインショップでひとつずつ見ていただけるとうれしいです。
これも本や他のかたちにまとめる目処は立っていません。

9点の中からピックアップしました。


まとめ

  • この星で光をたたえる シリーズ
    = 一部抜粋または全文を公開、新刊に収録されている、

  • 金色の光をたたえる シリーズ
    = 個別に題付き、新刊収録なし、いろんな紙が使われている

  • Protest_2022 シリーズ
    = すべて写真で公開、新刊収録なし、言葉と丸

ややこしいですが、遠方の方にも一文や題から作品との出逢いがあることを願っています。ここまで読んでいただきありがとうございました。
すべて会期終わりの24日までの公開です。


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