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「うちひらくれば」杖としての御言葉編はじめます

死の陰の谷を行くときも
わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖
それがわたしを力づける。

旧約聖書 詩編 23編4節 新共同訳

 2023年6月から始めた聖書の言葉をひらく企画「うちひらくれば」も残り三回となりました。今月の聖句を決める際に、今、私たちの杖となるような御言葉はないのだろうかと牧師に相談しました。そうした言葉を引用して誰かへエールを贈りたいという気持ちよりも、私自身が切に知りたいと思ってのことです。できることの内に「祈ること」を数えるひとりとして、今改めて聖書を頼りたいと思いました。

 2024年1月から3月までの全3通を「杖としての御言葉編」とし、引き続き詩と対話でひらいてゆきます。また、この3通の送料以外の売上の90%をこの度の能登半島地震の被害を受けた地域の復興と、被災地域の教会活動のために等分し以下へ託します。


・令和6年能登半島地震災害義援金(石川県、富山県、新潟県)
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/20240104/
県や市町村への募金も検討しましたが“ほんとうの”被害の大小を比べることは難しいと個人的に感じています。日本赤十字社が東日本大震災の被災者へ現在に至るまで支援を続けていることを知り託したいと考えました。個人へ分配するための準備期間が必要で他の募金よりも届くのが遅いかもしれません。それでも継続的な支援の一助となればという思いです。

・能登半島地震募金(日本基督教団中部教区)
http://uccj-chubu.com/能登半島地震募金について/
いつもとは異なる信仰生活を強いられている人々や教会を失った人々の心を思います。微々たる力であっても支援したいです。


 このお知らせの前に既に注文してくださっている方と定期便をご注文の方には改めてご連絡させていただきます。お知らせが後になり申し訳ないです。また、以前紙面上に書いていたゲストに参加いただいて話す機会については3月まで走りきった後に形を改めて計画してゆきたいと思います。


 今、被災地域にほんとうに必要なものは本や詩ではないのだろうと想像します。これは日本図書館協会の呼びかけを読んで得た認識も含んでのことです。「うちひらくれば」を被災地域へお送りする予定はありません。しかし、人が作った営みやそこにあった景色が壊れゆくことへのかなしみはどの町にいる人にとってもかなしみです。(こうした心の動きが多くの人にもあるのだと教えてくれたインターネットには感謝しています)かなしいと感じていてもしょうがないとしても、自分よりかなしい思いをしている人がたくさんいるとしても、ここには確かに私のかなしみがあり、あなたにはあなたのかなしみがある。それぞれに杖が必要だということに変わりはありません。それぞれに歩き出すことができることを願い、今月からの3号分の詩をインターネット上に全文掲載します。発送がすべて終わってからになるので翌月に掲載という形になると思います。牧師との対話は掲載するか未定ですが掲載するとしてもごくごく一部分だけです。(そもそもいつも紙面に全文掲載できなくてドキュメントを共有させてもらっているのですが…)


 心を決めて、言葉にするのに時間がかかってしまいました。今回お届けする詩はすでに書き終えていますので月末発送に向けて進めてゆきます。定期便で読んでくださっているみなさま、毎月ご注文いただいているみなさま、いつもありがとうございます。残りの3回もどうぞよろしくお願いいたします。



 1月5日にSNSへ置いた言葉をここにも置いておきます。

https://twitter.com/i__ayano/status/1743234211438621131


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