見出し画像

女性特有のライフイベントで生じるキャリアの壁について

こんにちは!
静岡県の中小企業診断士、大滝綾乃(オオタキアヤノ)です。

また少し間が空いてしまいました…。最近は補助金の事務局業務で忙しくしていました。4月から6月は補助金公募のピークなので、今も補助金の申請支援に追われています。7月になれば少し落ち着くかなと期待し、夏休みの計画を立てています。

さて、先日実家の母親が左腕を骨折してしまい、買い物や掃除・食事等の補助を行う必要が出てきました。実家には父親がいるのですが、「30年間洗濯をしたことが無い」というほど、家事から遠ざかっていた人です。買い物も目当てのものがどこにあるのか分からず、そのまま帰ってきてしまう有様です…。家にいるのが嫌で、頻繁に一人で出かけているようです。
兄と連携して定期的に実家に通っていますが、母親からは私に「仕事を辞めてほしい」と言われました…。父や兄に頼むより、私にお願いする方が楽なんでしょうね。ちょっとライフイベントでの壁を感じてしまいました。実家まで車で1時間かかるので、体力的な負担も感じています。

女性は、男性とは異なるライフイベントに関わる機会が多く、独特の課題を持つ場合があります。そのような相談を受けることも実際に多いです。今回はその壁について考えてみたいと思います。

女性特有のライフイベントで生じるキャリアの壁

1.仕事と家庭のバランス

女性は、子育てや家事などの責任と、自分のキャリアを両立させる難しさを経験することがよくあります。多くの場合、これは社会の期待やジェンダーステレオタイプが影響を与えています。
女性に対するジェンダーステレオタイプは、例えば家庭的な役割などです。伝統的に、女性は家庭を守る役割が期待されてきました。これは、子育て、家事、料理などの家庭の世話を担当するという意味です。このステレオタイプは、女性がフルタイムの職に就くことを難しくし、また家庭とキャリアの両立にプレッシャーを与えていると感じます。

2.出産とキャリアの一時停止

女性は妊娠や出産を経験すると、キャリアを一時的に中断する必要があります。これは、復帰後のキャリアパスや昇進の可能性に影響を及ぼす可能性があります。女性しかできない役割があると、男性の育児参加を難しくすることもあります。最近では男性の育休取得も推進されていますが、まだまだ取得率は先進国の中では低く、発展途上だと考えます。

3.更年期障害

女性は更年期にホルモンの変化を経験し、これによってさまざまな身体的、心理的症状が発生することがあります。これは仕事や日常生活に影響を及ぼす可能性があります。特に50代の女性からこのような悩みを受けることが多く、仕事に集中できない、めまいがする、という声を聞きます。最近では男性の更年期障害についてもよく聞かれるようになりました。このような悩みに対してはやはり病院に相談するのが良いでしょう。薬等により改善するケースもあります。

4.介護の負担

日本などの高齢化社会では、女性が家族の介護を担うケースが多く見られます。これは先程述べた「ジェンダーステレオタイプ」にも関連してきます。父・母が身内である娘に頼りやすいなどの理由もあるかと思います。ただ、私の周りでは男性(特に長男)が介護するケースもあり、仕事と介護の両立に苦労されています。
介護の負担は精神的、物理的ストレスを生じさせ、健康やキャリアに影響を及ぼすことがあります。あまりにも負担が大きい場合には役所等に相談して介護福祉サービスを利用する必要があると思います。

他にも色々な課題があるかと思いますが、代表的なものを上げてみました。以上のような課題を解決するためには、社会全体での理解と対策が必要です。これには、家庭と仕事の両立を支援する政策、女性のキャリア支援、健康管理の支援、介護の支援などが必要だと感じます。現在ではまだそのような支援策が整っておらず、女性は多くの壁に当たることになります。そのような壁にも負けず、細く長くキャリアを継続させ、女性が活躍できる環境になればいいなと感じました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

すっかり暑くなってきましたね!