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なぜビジネスプランを作らなければならないのか?

こんにちは!
静岡県の中小企業診断士、大滝綾乃(オオタキアヤノ)です。

10月中旬になり急に寒くなってきましたね!昼と夜の気温差が激しいため「寒暖差アレルギー」みたいな症状が出ている方も多く見られます。アレルギー体質の娘も最近では頻繁に鼻をズルズルさせています。コロナ禍ですので皆様も体調には留意していただければと思います。

さて、先日は藤枝市で開催された「ふじえだ女性ビジネスアカデミー」のビジネスプラン発表会にアドバイザーとして参加してきました。今年の7月から全8回にわたって行われてきた講座の集大成として、女性7名が考えたビジネスプランに対して講評するという仕事です。

先輩経営者が掲載されたチラシにひっそりと載せていただきました。

講座はビジネスプランの策定やマーケティング、資金調達、会計など盛りだくさんの内容です。自治体が主催のセミナーは無料のものが多いのですが、皆様お金を払って参加されていて、ビジネスプランのプレゼンも真剣に取り組まれていることが良く分かります。
皆様が真剣に取り組まれているプレゼンに対して、私のような診断士の端くれが講評するのは大変おこがましい話で、私自身も勉強になるような内容でした。
プレゼン自体は工夫を凝らしたものが多かったですが、ビジネスプランは固まっている人もそうでない人も居て、まだまだブラッシュアップが必要だなと感じました。そこで今回は、ビジネスプランを策定することについて記載していこうと思います。ビジネスプランは創業前もそうですが、新規事業を立ち上げる際にも必要なものです。

なぜビジネスプランが必要なのか?

創業後に「紙などにビジネスプランを作っていないけど大丈夫かな?」という質問を頂くことがあります。そういう方は頭の中にある程度のビジネスプランがあるんだと思います。そうでないと創業はスムーズにできません。ビジネスプランは自分が思い描いた内容を整理するために必要です。具体的には下記の点です。

・事業の内容や特徴を整理する
・事業の強み・弱みを整理する
・整理することで欠けていた視点に気づくことができる
・整理することで関係者(金融機関、家族、従業員等)からの協力が得やすくなる

また、その事業を行う要素が現段階で揃っているか、どうやって揃えるのかを確認するために整理をします。
事業には「ヒト・モノ・カネ・情報」が必要です。
「ヒト」は主に従業員や得意先、協力者です。
「モノ」は主に設備や商品です。
「カネ」は設備資金・運転資金です。
「情報」は事業に必要な情報やそれを発信する力です。
これらをどうやって揃えるかを計画するのがビジネスプランです。

会社の4大経営資源と言われています。

ビジネスプランの策定に必要な視点

次に、「ヒト・モノ・カネ・情報」の中でどれが自分の事業に必要かを考えます。下記の視点で検討するとどれが欠けているか確認できます。
1.事業の実現可能性
  ○事業遂行に必要な知識・ノウハウがあるか
  ○必要な人員体制が整っているか
2.事業の独創性
  ○技術やアイデアに新規性・独創性があるか
  ○技術やアイデアにニーズがあるか
3.事業の収益性
  ○価格設定は妥当か
  ○競合を把握できているか
4.事業の継続性
  ○計画が実現可能であるか
  ○事業が継続できるような対応が取られているか
  ○創業の想いはあるか
5.資金的妥当性
  ○自己資金があるか
  ○調達能力・返済能力があるか
上記の視点は融資の際にも必要です。一度ビジネスプランを検討し、上記の視点から自分のプランを見直してみてください。

今回はビジネスプランの必要性と作成に必要な視点について記載しました。創業したい方や新規事業を始めたい方はビジネスプラン策定から始めてみてください。秋から冬にかけてはビジネスプランコンテストの募集があります。ぜひコンテストに応募して自社のビジネスプランを再構築してください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

出かけるのが楽しい季節になりましたね!