マガジンのカバー画像

DIARY of My Navigation

41
題して”航海日記(Diary of My Navigation)” イギリス短期留学中の様子を綴ったものです。
運営しているクリエイター

#エッセイ

航海日記その31〜広いけれど世界はつながっている〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 今回は留学に行って感じたことについて書きます。 語学学校には多くの国の人が通っていました。 私の学校は南米の人があきらかに多く、イメージ通り、明るくて音楽が好きでフレンドリーな人が多かったです。もちろん全員ではないですが。 南米は日本からすると地球の裏側。 「ブラジルの人聞こえますかー?」というギャグも生まれるくらいです。 日本、特に田舎のほうに住んでいたら南米の人たちと交

航海日記その30〜勉強する上では帰りたくなかった〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 今回は留学終盤に考えていたことについてです。 もうすぐ留学が終わってしまう残り一週間の頃、私はため息ばかりついていました。 ヘルシーな日本食は恋しい。 友だちや家族に会いたい。 何より愛しの猫に触りたい。 日本に帰りたい気持ちはもちろんありました。 でも、私がイギリスに来た一番の理由は英語の勉強。 学ぶ言語が第一言語の環境で生活してみることが、どれだけ語学力アップにつながる

航海日記その25~感じる文化の違い~

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 今回は語学学校に通っていて感じた文化の違いについて書こうと思います。 以前こちらの日記にも書きましたが、私が通っていた語学学校には南米の方が多かったです。 だからなのか分かりませんが、結構皆さん時間にルーズでした。 日本人が真面目すぎるのか・・・。 全然みんな時間通りに来ません!笑 授業は9時からなのに、9時前に教室に行くと5人くらいしかいません。(本当は10人以上はいるはず

航海日記その20〜怒ってる?〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 今回は言語の違いに関する体験についてです。 日本語はあまり抑揚がなく大きな声を出さなくても発音できる言語です。 一方で英語は抑揚、つまりはイントネーションが大切なので日本語と比べるとお腹から声を出し大きめの声で発音しないと伝わりづらいことが改めて身に染みました。 というのも、語学学校に通い始めの頃は声が小さいと言われて悩んだり落ち込んだりもしました。 でも、だんだんと声を出す

航海日記番外編〜スコーンの食べ比べ〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 航海日記をまとめたマガジンはこちら▼ 今回は番外編です。 イギリスに来たからには絶対に食べたいものがありました。 それは、スコーン。 日本ではあまり売っていない上に、見つけてもなかなか美味しいものに巡り合うことができません。さらに、自分で作るのも難しいスイーツです。 でも、イギリスはスコーン本場の国! できるだけたくさん食べるぞ、と意気込んでスコーンの食べ比べをやってみました。 まず最初に食

航海日記その19~J-POPの認知度~

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 留学中に行っていた語学学校では教科書に沿った内容だけでなく、先生によってゲームやグループワークを交えながら教えてくれるスタイルでした。 特にスピーキングのクラスでは、当たり前ですが会話が中心。 クラスのみんなの前で短いスピーチをしたり、質問に対して「Yes/No」で分かれて意見を言い合ったり、すごろくで止まったマスの質問に答えるものは何度かやりました。 ある日の授業で「ハロウィ

航海日記その17〜あいさつは大切〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 イギリスでお買い物をするとき、ほとんどのスーパーやコンビニでは必ずセルフレジが置いてありました。 さらにお支払いはコンタクトレスのカード払いが主流。 セルフレジが早くて楽なので、設置されている場所ではそちらばかり使ってはいましたが、もちろんそんなお店だけではありません。 有人レジしかないところもありますし、カフェなどではバリスタの方に直接注文します。 そのときに、日本と違う点を

航海日記その16〜パンケーキの恩返し〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 前回のnoteでも少し書きましたが、留学中はホームステイをしていました。 食事は自分で用意するスタイルで、家に2つあるキッチンのうち一つを借りて作っていました。 ある日曜日の朝。 少し遅めの朝食をキッチンで作っていると、もう一つのキッチンにいたはずのホストマザーが「ちょっと探し物をさせてね」と、こちらのキッチンにやって来ました。 朝食を作るといってもサンドイッチ程度だったので

航海日記その15〜月を愛でる文化〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 日本でもそうだったのですが、空を見上げるのが好きで、イギリスでもよく眺めていました。 それは夜空も同じだったのですが、ある夜、夕食を作った後にふと庭に出て空を見上げると綺麗で真ん丸な月が見えました。 あまりに綺麗だったのでこれはイギリスだからなのかと気になって調べてみると、その日はなんと中秋の名月だったようです。 この時、どこの国から見ても満月は美しいんだと知りました。 留学

航海日記その14~肯定主義の弊害~

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。 前回はこちら。 留学中は英語の語学学校に通っていました。 日本以外の学校に通うという初めての体験です。 学校の様子などはこちらのnoteの中でも書きましたが、日本とは違うところがあってなかなか新鮮です。 たとえば、よく意見を求められたり質問をされること。 「この問題についてどう思う?」とか「あなたの国ではどうなの?」とか。 そう聞かれてすぐに答えられないことが多々ありました。 その度に自分のこ

航海日記番外編〜短期留学のテーマソング〜

渡航から1週間ほど経った頃でしょうか。 頭の中に自然と流れてきた音楽がありました。 それが、こちら。 『カントリーロード』(日本語バージョン)映画「耳をすませば」で劇中にも登場し、主題歌にもなっているこちらの曲。 この歌詞がその時の自分と重なっていたのでしょう。 自然と流れてきたことに驚きました。 音楽ってこころの奥に沁みついているんですね。 そのあとジブリ作品がイギリスのNetflixで見れることを知り、「耳をすませば」を久しぶりに観ました。 『カントリーロ

航海日記その13〜帰国後、何ができるかな?〜

最近、日本に帰った後のことをよく考えている自分がいることに気づきます。 きっとそれはだんだんと帰国の日が近づいてきたから。 最初に短期留学するのを決めたのは、とにかくやってみたかったからでした。 これから先、英語を話せる仕事に就けたら素敵だなとは思いますが、明確な目標があるわけではなく。 語学学校で学生ではないクラスメイトに聞くと、仕事で英語が必要だからとか自国では給料が低いから海外で働くためだとかきちんと目標があって来ている人もいました。 まぁそうでない人もいるの

航海日記その12〜日本食のヘルシーさ〜

外国に住むことで気づいたことがあります。 それは、日本食のヘルシーさです。 こちらに来てから1週間目は自分を甘やかそうと決めていました。 ホームステイではありますが、食事は付けずセルフケータリングにしていたため家のキッチンで料理をすることは許可されていました。 でも最初は時差ボケや疲れもあることを予想したのと、こちらの食材をまずは見てみたかったので買ってみることに。 一般的なランチであるサンドイッチが円安の影響もあるかもですが、こちらでは600円〜700円するのに驚

航海日記その10〜すべてを経験に変えて〜

前回はこちら。 ** 早いもので留学期間も折り返しを過ぎました。 まだ早いですが、今までのことを少し振り返ってみようと思います。 やはり異国に来ただけのことはあり、色々な出来事がありました。 記事として書いていないものもありますが、書いたものでいえば、まず起こったのは朝いつものように駅に行ったら地下鉄が動いていないトラブル。 現地の人からするとよくあるとのことでしたが(でもあれ以来まだ起こっていませんね)、このときは右も左も分からなかったので私にとっては立派なトラ