見出し画像

オキシトシンと人間愛❤️そしてストレス耐性

こんばんわー。昨晩は...もう夜中になっちゃっていたけど、「オキシトシンと人間愛❤️片想いだっていいじゃない」というタイトルで、stand FMという音声メディアにて、おしゃべりしてみた。もしよかったら聞いてみてね。

オキシトシンについて、こちらのnoteではもう少こまかくしていきたいと思う。まず、今日の参考図書は「人は愛することで健康になれる〜愛のホルモンオキシトシン〜」高橋徳だ。ウィスコンシン医科大学教授でもある高橋先生が2013年にまとめられたオキシトシン研究の成果「Physiology of Love」の翻訳とのこと。日本のオキシトシンドクターのトップドクターなんですって。

オキシトシンとマザーフッド

まず、復習。オキシトシンとは哺乳類動物の神経ホルモンの1つだ。その働きは、幸せホルモンなどど言われるように、私たちの情緒、認識、対人関係における反応や行動のバランスを保ち、私たちが健康に暮らしていけるようにしてくれている。オキシトシンが「授乳」「子宮の収縮」「生殖行為」などに大きく関係していることは早くから知られていたが、健康に大きな影響のある「心臓血管機能」「代謝機能」「鎮痛作用」「抗炎症作用」「抗うつ作用」などに関係していることもわかってきたそうだ。

 昨晩は、出産を終えたばかりのボディーチューニングトレーナーでもある、立川真季さんのお手紙アンサーの回となった。「思い通りにならない我が子と格闘し....」の不レースに思わずぐっときてしまう。

でもね......

妊婦さんやそして産後の母たちは、「オキシトシン」に守られている。だから、大丈夫!どんな苦難にもきっと向かっていけるよという話をした。しかし哺乳類って、人間ってすごい。もう本能としてそういうシステムが備わっているわけなのだから。それにしても、赤ちゃんを愛せなくて苦しむ母などのニュースを目にすることもままある。そもそも備わっているはずのオキシトシンの生成システムなのに、なぜ、このように個人差が生まれるのか?

オキシトシンの生成システムは何に左右されるのか?

高橋先生の本によると.......

オキシトシンの生成システムは、誕生直後からの母子関係のあり様に左右されています。愛情あふれる育て方をされると、母子相互の間にしっかりとした絆のループが形成されます。愛情をおしみなく受けて育った幼児は、体内に高性能のオキシトシン発現システムを持つようになります。成人した後には子育てに積極的であり、良好な人間関係を築くことができるようになります。

ふむふむ。やはり、この赤ちゃんの時期の母子関係というのはとても重要なものなんだとあらためて痛感する。母親と赤ちゃんの間の育児の仕方というものは、母から子へと世代間で伝えられるが、これは遺伝的継承ではなく後天的継承といいうことらしい。母親の育児の仕方が、子に受け継がれるのと同様、人間の「好きになる」「寄り添ってあげようとする」気持ちや感情も世代間で継承されるということになる。言い換えれば、この反対にあたる「孤立行動」「攻撃的行動」「犯行的行動」も世代間で継承されるとも言えるのだろう。 そうそう、オキシトシンと真逆のこれらの行動を起こしたくなるホルモンをパゾプレッシンというのだが、それが過剰分泌してしまうということでもある。

ストレスとオキシトシン

  まとめてみよう。私たちのライフは大なり小なり、日々、さまざまなストレスをかかえている。それは、肉体的にも精神的にもだ。そのストレスを受けた時、私たちがそれをどう受け取るか、反応するかによって、放出されるホルモンが変わるということだ。幼児期に切り離されたり、あるいは十分は愛情の下で育てられなかったりすると、パゾプレッシンを合成するシステムが過剰になり、ストレスの強い環境におかれると、攻撃性を選ぶ可能性が高い。 一方で、ストレス下でも、オキシトシンが私たちの体内で分泌されると、それがやわらぐ。

ということは.....

いわゆるカラダに害を与えるようなストレス反応のシステムを制御することが、オキシトシンはできる!

やはり大事だね、ヒューマンラブ。こういうカラダの神経生理学から考えると「汝の敵を愛せよ」という新約聖書の言葉の意味も、納得できるような気がします。

みなさんはどうですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?