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私を楽にしてくれた「頑張りすぎ」という一言

これまで何度かブログで、産後急に始まった自律神経の乱れによる急な吐き気等の発作について記してきました。(病院でそう診断していただきました)

https://ameblo.jp/pianoayanagatomi/entry-12654573651.html?frm=theme

処方していただいた漢方で芯から整えてみたり有酸素運動、ヨガをしてみたり。御守りがわりに頓服安定剤を持って出かけたり。初めての経験だったので私にとっては辛い一年間でした。
病気というわけでは無いし、同じ症状でもっと辛い人が沢山いることを理解しながらも、これがずっと続いたらとても生きづらくなるなーと不安に思ったりもしました。

ところがここ最近、殆ど悪い状態になる事が無く、割と心穏やかに過ごせているのです。ヨガや運動も必ず何らかの影響を与えてくれていると思いますが、明らかに心を楽にしてくれたきっかけがあります。

医師をしている叔母に体調相談をしたこと。そこでもらった貴重なアドバイス。

これが私にとってはとても大きなきっかけでした。
自律神経の乱れが原因と診断された事に関連して気になる胃腸などの症状もいくつかあった為、何かしら検査の必要があるのではないかと相談をしたのがそもそものきっかけです。一年間突然襲ってくる吐き気等の症状で悩んできましたが、叔母もこのコロナ禍で沢山のお医者様や医療従事者の方々と同じように大変な思いをして働いています。だからこれくらいの事で相談するのは憚られ我慢していたのですが日々不安と闘いながら生活するのも限界になり勇気を出して連絡を取ってみました。そこで思いもよらない別の視点から叔母は私を楽にしてくれたのです。思い切って電話をしてみて本当に良かったと思いました。そして、沢山の頑張っているお母さん達に似たような症状があれば少しでも楽になってもらえたらいいなという思いでシェアしたいと思い記事にしました。

頑張りすぎていませんか?

私が症状の話しをする中、叔母はうん うん、と優しく相槌を打ちながらただただ耳を傾けてくれました。話し終えると、その症状の対処法とか医学的な事を教えてくれ、「身体の心配はその感じだとあまりないと思うよ」と安心させてくれた後で

「自律神経と一言で片付けてしまえる問題でもないと思うのよ」と。

勿論、出産して体の中ではホルモン変化や色々なダメージ、子育ての疲れが重なり自律神経の乱れはあるだろうけど、彩ちゃんの場合、一言で言えば
“頑張りすぎ”だと思うよと。しょっちゅう会うわけでもないし話を聞くわけでもないけれど、たまに送られてくる写真や動画を見ても分かるし、元々の性格もそうだし、色々な事を乗り越え待ち望んだ子供だし、とても可愛い気持ちで大事に大事に育てたいのは分かるけど、抜くところは抜かないと という事。

私は叔母に

『保育園にも(一時保育のみで)基本的には預けられていないし、家で一緒にいる中で私が練習中に本当に我慢をさせている。それが本当に申し訳なくて可哀想でピアノの練習や仕事以外の時間は全力で向き合わなければいけないと思っている』

と打ち明けました。

ここからは、少々ドライな言葉に見えてしまうので誤解を生まないといいなと思うのですが、叔母自身が2人の息子を産み、そしてまた医師として懸命に働き両立してきた1人の女性としてアドバイスをしてくれた言葉です。外に働きに出ていた為保育園に預けていたり義理のお母さんに面倒をみてもらったりはしていましたが叔母自身はある意味ほったらかしだったよ、それでも愛情は伝わるし良い子で元気に育ったと。
これは心の弱い私の性格を考え、あえて強く言ってくれた事ですが、娘にはピアニストである母親の元に生まれてきたという事実がある。その事実をもう2歳ならそろそろ理解出来る。受け入れてもらわなければいけないことでもある。
我慢するときは我慢してもらって、彩ちゃんはピアノだけに没頭しなければならない。色々な娘への思いを抱えながらやってはいけない。という事。それよりも、我慢するときはあるけれど、‘お母さんはピアニストとしてキラキラと輝いているんだ“という娘なりの誇りになるように生きていけばいいんだ、それが将来的にはこの家に生まれてきた彼女の幸せになると思うよ と。

つまり、彩ちゃんはもう少し時が経って完全にピアノだけを考えられる時間が大幅に増えた時に、すっと今の症状もなくなると思う。

その言葉が、一瞬で私を楽にしたのです。

これは医師として精一杯働きながら子供への愛情の掛け方、育て方、両立に悩みつつここまで立派に息子達を育て上げた叔母だからこそ言えた愛のこもったアドバイスと思います。だからこそ私の心に響いたのです。

それからの私の過ごしかた

練習中、折角集中していられたのに泣いて抱っこを求めてきたりする娘に負けて一旦相手をして、またピアノに戻り、その過ぎゆく時間に焦りを感じながら1日の練習を終え、せめて食事は という事で心を込めて栄養を考えたりして作ってもイヤイヤ期でほぼ拒否されたりすると、その時間に練習が出来たのに!とイライラして自分を追い詰めていました。その何とも言えない詰まった気持ちから吐き気が起きたりする時も多かったのですが、叔母と話してからは思い切って、泣いて抱っこを求めてきても「ママは今大事なお仕事をしているから、練習しているから、その間はちょっと待っててね。遊んでいてね」としっかり目をみて伝えるようにしました。娘はしっかりと彼女なりに理解をした表情でしばらく頑張ってくれます。その代わり決めた時間をまず練習させてくれたら思い切り抱きしめたり遊んだり、ありがとう 愛してるよ と全力で伝えたりしています。

それから、ご飯作りも頑張るのはやめました。

しばらくは娘に合わせて食べたいものだけを食べさせてみることにしたし、
ご飯の時間を決めていましたがそれも適当にする事にしました。お風呂の時間だって娘優先!って思ってたけど、私の練習優先!とりあえず20時まで練習してから入る。(勿論夫がいるときは夫にやってもらう)

そんな小さな変化で面白いくらいに体に変化が訪れました。

自分の心に耳を傾けて一回お母さんのすべき事を優先してみよう!

幸せになるために生まれてきた子の親になった以上、“頑張ること”をしない選択肢はないと思います。みんなきっと無意識にでも頑張ってしまうと思います。
きっと私もこれからも頑張りすぎると思います。私にとっても彼女にとってもたった一度の人生なんですから。親のせいで不幸にしたらいけないって私も思っています。最高に幸せにしてあげたい。けれど、もしもそれでお母さん、お父さん自身が回らなくなってしまっているのなら、苦しいのなら、一回自分のしたいこと、すべき事を集中して優先してみてもいいんじゃないかと思う様になりました。
子供はしっかりと目を見て伝えてみたらまだ小さくて何となくだとは思うけれど必ず理解してくれます。その代わり、その集中したい事をしっかりとやり遂げて子供に誇りに思ってもらえる様に行動すればそれだけで十分だと考えるようになりました。
私にとってはその『したいこと。やり遂げたいこと」がピアニストとしての演奏であり日々の練習。自分にしかわからない変化だろうけれど、メキメキと確実に良い音楽が出来るようになっている気がします。
そしてそれ以外の時間では適度にズルもしながら笑、全力で愛を伝える。わがままも聞いてあげる。不思議と親子関係もうまくいく気がします。

いつの間にか、ギュギュギュッと無理をしていることに気づかないまま自身を追い詰めていることの方が、そんな人の方が、きっと多いと思います。子育てなんて次から次、喜びやイライラや笑、色々な感情やトラブルに追われる日々なんですから。だから、まずは辛いという気持ちに気づいたら、少しの間お母さんもわがままさせてもらいましょう!
少し楽になった瞬間に、あ、頑張りすぎていたんだ て気付くと思います。

そしたら、きっとこの先もうまく調整していける気がしています。

私も試行錯誤!ですが娘が誇れる演奏をしていきたいし、こういう経験を糧にしてまた新たな音色が産まれるよう大切に奏でていきたいと思っています。

頑張らないで、頑張りましょう!(^o^)

おまけの写真は、さっき娘が見つけてきた私のCD。『わぁー!ママだ!かわいー❤️』といってくれたので🤣 



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