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ピンク色

「女の子だからピンク着なさい」

祖母に言われたその言葉にとてつもない嫌悪感と反発心が生まれた

なんで女の子だからという理由でピンクを着ないといけないのか

これがきっかけで私はピンクを選ばなくなった

水色や黄色が好きだったから
そんなものばかり選んでいた

ある日彼と結婚式で着るドレスの話をしたとき彼は言った

「ピンクのドレス着てほしい」
「ピンクのドレス絶対似合うよ」

まさかの言葉にびっくりしてしまった

祖母の発言以降、ピンクを選ばなくなったことで
自分にはピンクが似合わないと思っていた

ピンクが嫌いなのではない
ピンクに付けられた「女の子らしさ」を強要されるのが嫌なのである

彼は女の子らしさが〜とかではなく
純粋に私にピンクが似合うと言ってくれた

その言葉に嫌悪感は感じられず
ピンクを着るのもありかなと思えるようになった

そう思えば一度ピンクを着てみたいと思い
ユニクロでピンクのニットを買った

サーモンピンクみたいな黄色っぽいピンクを選んだ
青みがかったピンクも試着してみたけどちょっと違った

昔の自分では考えられないくらいしっくり来て
お気に入りのニットになった

子どもの頃からの思い込みはなかなか外れない
思い込みだということにも気付けない

思い込みを手放し身軽に生きていきたいものである

これでまた一つ身軽になれたかな


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