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#Voicyファンラボ勉強会 「インタビューの極意」by設楽悠介さん

2019年8月21日(水)に #Voicyファンラボ勉強会 (第2回目) がありました。今回は幻冬舎の設楽悠介さんをお招きして、「インタビューの極意」について、お話をして頂きました。

仕事でインタビューをする立場の人はもちろん、そうでない人にも、日々のコミュニケーションの基本として、役立つ情報をギュッとコンパクトに教えて頂きました。

ファンラボメンバーから事前に集めた質問をもとに、大きくわけて3つの項目について教えて頂きました。

・事前準備・情報収集について
・会話を深堀するポイント
・あいづちのコツ

インタビューの極意その1「事前準備・情報収集について」

事前準備や情報収集をどのくらいやったらいいのか。具体的に何をやったらいいか。準備のポイントなどを細かく教えて頂きました。

・情報収集をどのくらいやるべきか

情報収集はやれるだけやる。特にインタビューアー(インタビューする側)の経験が少なく、スキルがまだ無い場合は、情報収集をやれるだけやった方が良い。
準備にこんな長い時間をかけて、費用対効果は合うのか?!という疑問が湧いてくるが、それは気にしないで、最初のうちはとにかく情報収集を十分にした方が良い。
インタビューに慣れてくると、どの程度まで情報収集をしておけば良いのかというボーダーラインがわかってくるので、それを自分でつかめるようになるばでは、とことん情報収集をした方が良い。

・具体的に何の情報を収集するか

基本的にネットにあるインタビュー記事などは全て一通り目を通しておく。本を書かれている方ならば、本を数冊は読んでおく。TVなら1、2個は見ておく。

○ ネットにある記事を読むポイント

さまざまな記事を読んでいくと、共通して聞かれている事がわかってくるので、それをまとめておく。
・その人がどういう人なのか
・どのような質問をよくされているか(他の記者はどんなことを聞いているのか)

○ どの本を読むか

時間があれば、本は全部目を通しておく。少なくても代表作と最新作は読み、時間がなくても、せめて本の半分か、最初の1~2章は読んでおく。

○ SNSを見る

SNSは直近の情報収集に役立つ。特にインタビューの直前(1時間)には本人のSNSを見て情報を収集しておく。
会った時に、例えば、「昨日まで海外行ってたんですね?」と会話ができる。

相手の状況が言えるだけで、相手との距離をグッと縮められる。相手との距離を縮めることはインタビューには欠かせないポイント!

まとめ

特にスキルが無いころは、とにかく情報を入れておくことが大事。それによって、相手は何を聞かれたら喜ぶかということがわかってくる。

ポイント!
インタビュー相手に「あなたの事が好きです!」というこを伝えよう。
人は、好きと言ってくれる人には、無碍にはできないので、質問が下手でも、好きが伝わっていれば大丈夫。

・想定質問集の作り方

質問はできるだけシンプルにまとめる。
1時間インタビューの場合、実際には20~30個質問できるが、質問は聞きたいポイントをおさえて、3つか4つに絞る。

想定質問集をたくさん作っておくと安心はできるが、相手は人間なので想定どおりに答えてくれることは少ない。話がずれて台本どおりにいかないと、逆に焦ってしまうので、ガチガチに台本がありすぎると良くない。

質問中に資料をチラチラ見るのも良くない。聞きたいことの大きなジャンルを3つか4つ決めて、しっかり覚えておく。
小見出しを作ってもよいが、半分は見ないくらい、覚えていなくても問題ない、くらいのスタンスで取り組む。

ポイント
良い内容の質問をするよりも、質問を答えたあとに、そから派生するコミュニケーションが実は一番大事。深いコミュニケーションをして、その人の面白いことを引き出すことが良いインタビューとなる。

事前に想定問答集をください、とリクエストしてくる相手の場合は、質問集を作って渡すが、実際のインタビュー時は、半分くらい忘れるつもりで、集中して話すことが大事。

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インタビューの極意その2「会話を深堀するポイント」

・相手がインタビューに慣れてなくて、緊張している人の場合

最初に、絶対にその人が答えられる質問を一個だけする。(他の記事でもあった、どこにでも答えている質問)
そのような質問が無い場合は、インタビューとは直接関係のない、学生の頃の質問でもよい。誰でも答えられるものを質問して、緊張をほぐす。

・インタビューに慣れている人の場

聞きたいことを聞く

(その人のことをすごく調べて、好きになった上で)インタビューということ関係なく、聞きたいことを聞く。自分事の質問をしたり、そういった質問が個性的なインタビューになる。

「記事にできないかもしれないけど、これってどうなんですか?」というような、非常に個人的な事を質問してよい。

インタビューしなきゃ!と思って質問すると、よくある、普通のインタビューになってしまう。インタビューに慣れてる人も、あなたのその質問に飽きている。

ポイント
素敵な人がそこにいたら、自然と聞きたい事ってあるはず。インタビューもそれと同じ。ふつうに悩み相談をしたりする時もある。

本質的なことを聞く

中盤から後半には、本質的なことを聞く。つまり、答えにくいことを聞く。

その人の気持ちになって、聞かれたくないことをイメージし、質問する。答えにくいこと、言いたくないこと、話したくないこと、嫌がる事・・・それが本質的なこと。
初っ端から聞いてもダメなので、中盤から後半に聞く。

では、本質的な事を質問できるようになるにはどうしたらいいか?
特に場数が少ない人にとって大事な点は
①よく準備をする
②インタビューしてるということを忘れて、話をよく聞く。

うまく言おう、良い質問をしよう、良い記事にしようとなどを考えないで、本音を聞く。相手が言ったことを、ちゃんと聞く。

まとめ

インタビューはとても良い機会。直接レッスンであり、自分ひとりのための講演会である。自分が得したな!価値観が変わるな!というインタビューができた時、結果としていいインタビューになる。
良いインタビューにしよう、と気を張らないで、素直に会話を楽しんで、相手が言ったことを良くきこう。

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インタビューの極意その3「あいづちのコツ」

あいづちは元気に!

とにかくあいづちをする。リアクションが大きいと、インタビューされている方もやっていて気持ちが良い。
コツは、元気に、オーバーに、ひな壇芸人くらいに大げさなくらいあいづちを打とう。
何て言っていいかわからない時は、「すごいですね!」これを使おう。何にでも使える魔法のことば。

あいづちの学び方

自分が好きだったり、素敵だなと思う司会者、インタビューアーのあいづちに意識をして盗もう。インタビューのコツや、リアクションに注目して真似てみる。

設楽さんが参考にしているのは下記の3つ

NewsPicsの佐々木さん

職場の治療室

TBSラジオ「東京ポッド許可局」

おまけ
インタビュー記事タイトルを決めるのは最後の最後。原稿を仕上げてから決める。タイトルは重要なので、いろんな人にもみてもらって意見をもらおう。

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勉強会に参加して

(以下は個人的な感想です)
インタビューの極意は、インタビューということを意識しすぎず、相手のことを好きになり、興味を持って、話をよく聞く。これってシンプルだけど、とても大切なことで、形式的な会話になりがちな仕事の場面で忘れないようにしようと思いました。気を張らずに、自分が会話を楽しむ。その感動が溢れて自然と記事にも現われてくるんだろうな、と思いました。

あと、「すごいですね!」は多様していこうと思います。

#Voicyファンラボ 2期は、ゲストを招いての勉強会がたまに開催され、学びの機会がありとても勉強になります!

ちなみに、Voicyファンラボ勉強会の第1回目はBuzzFeed Editorのnarumiさんによる「バズる企画・ライティング講座」でした。これは、公開NGの内容で、大変貴重な会でした!

次の勉強会も楽しみにしています♪

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