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長い英語を話したい。

みなさま、こんにちは☆今日は本業の英語について。このお仕事をしていると、英語についての質問を沢山受けます。その度に私自身も気付きがあるので、質問をしてもらえるのは本当に嬉しい!今日はそんな沢山の質問の中から一つをピックアップ。「長い英語を話したいのですが、どうしたらいいですか?」。では、回答していきましょう。


学生、社会人問わず受けるこの質問。「長い英語を話したい」。長い英語ってなんだ?実は最初の頃は、長い英語の意味が分からず、毎回「どういうことですか?」と聞いていました。

要するに、「I have a dog.」で終わるのではなく「I have a dog that I fall in love when I saw him at the pet shop.」と言いたい、ということですね。確かに最初の例文と比べると長い。3倍くらい長いです。

そしてこの質問を受けた時に気付いたのですが、私あんまりこの願望なかったなと。そう、長い英語を話したいと思った記憶がないんです。なんなら何も言わずに察してくれ、と思った方が圧倒的に多いくらい。笑

では、なぜこの願望が出るのかを考えてみました。生徒さんに聞きながら掘り下げていくと、圧倒的に多かった回答が「かっこいいから」だったんですね。まぁ言いたいことは分かります。ペラペラ感あります。

「長い英語を話したい」。もちろんそう思うのは自由です。ですが、この思いが心にある時って、目の前の相手のことがゴッソリと抜けてしまってるんですね。英語力を競うスピーチ大会に出るなら、長い英語を話すのはいいでしょう。カッコイイ雰囲気は勝ちに繋がりそうです。

ですが、大多数の人が、人とコミュニケーションを取りたいがために英語を習得しようとしているはず。この目的、見失ってないですか?

私が長い英語を話したいと思ったことがなかった理由に、ロンドン生活があると思います。人種のるつぼと言われているロンドン。私が働いていたお店に訪れるお客様は、イギリス人以外にスペイン人、イタリア人、中国人、アラブ人と多様でした。お客様がイギリス人ばかりだったら、もしかしたら長い英語を話したいという感情が生まれていたかもしれないですが、残念ながらその環境ではなかったのです。

お客様自身も英語が苦手。私はお客様に商品を買ってもらいたい。その目的を果たすには、長い英語を話す選択肢はありませんでした。

ある日、フランス人のおばさまたちがお店に来たときのこと。台湾人の同僚が対応したんですね。「タイツいくら?」と、おばさまたち。彼女が「12ポンドです。」と言うも通じず。「twelve」の発音がどうも分からないそう。近くにいた私には、彼女の発音はしっかり「12」に聞こえるので、なんで通じないんだろ?と思っていましたが、何回言っても通じない。笑 何回かトライした後、「one, two, twelve」と同僚が指を使いながら説明するという方法に出ました。30分くらいかかって無事に通じ、見事お買い上げ。お買い上げありがとうございました。

と、これは全く盛っていない話。ロンドンで2年間働いていた時のお話です。結局、英語は目的を果たすための手段にしかすぎません。その目的が、あなたにとって「英語力を披露したい」のであれば、長い英語を話す必要があるかもしれません。しかし、多くの人はきっとそうではないはず。自分が何のために英語を話したいのか。一度考えてみると、謎のプレッシャーや悩み、コンプレックスから解放されるかもしれませんよ。

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