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当時の日記より82@2010 1/4

自分のわがままに気づいたのか、食べなくてはならないという状況に目を向けるようになったか。お昼は絶対に麺だと言わなくなってきた。先日炊飯器で蒸かしいもを作ったら大喜び。また食べたいというので、入院前日の今日のお昼はふかしいもに。すると

「お正月なんだからお昼はお餅に決まってるじゃないのっ」

初めに言え。

そして毎回恒例の車椅子返却やりとり。

「暖かくなったら私はまた歩けるようになるのよ。だからもう車椅子とか借りるの止めてね。卯月ってほんと無駄遣いばかり」

むかっと来たが聞き流す。言い返したら自分が疲れるだけ。でも堪えていると胃痛。姫(母)と暮らす実家生活で、私は胃薬が欠かせなくなっている。

病院に持っていくためのパンを焼いていると、姫が

「友の会、ちゃんと払ってくれてるわよね」

と尋ねてきた。ヤバい。すっかり忘れていた。何か月払ってないんだろう。

「ごめん、忘れてた。毎日あまりにも忙しくて」

「ちゃんとしなさいよ!働いてもいないのになにが忙しいんだか知らないけど、そういうだらしないのが一番いやなのよ!」

ダメだ、もう聞き流せない。

「はぁ?なにが忙しいか分からない?姫の世話をしているから忙しいんです。作った物にあれはいやこれはいやって片っ端からケチつけられるから普通の人の何倍も手間がかかるの。私が暇でぼーっと過ごしているように見えるの?」

「まぁ、私が元気になれば自分で支払いに行くからいいんだけど。それまではちゃんとやっておきなさいよ!」

そんな日はもう二度と来ないんです。想像出来ない、予測が立てられない怖さはこんなところにもあらわれる。ここまで身体が弱ってきてるのにそんな呑気な発言を聞かされるのはもう嫌なんだよ。


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