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当時の日記より86@2010 1/15

アスペルガー、一度決めたことは絶対に変えられない。

めまいを頻繁に起こしていた時、頭を逸らさなくても飲めるプラスチックコップを見つけて購入。介護用品って素晴らしいな。

この時ばかりは無駄遣いだと文句を言わず、すんなり使い始めた。

姫(母)は現在、朝食後、そこから2時間後、昼食後、夕食後、就寝前と一日5回薬を飲む。で、その飲み方にルールがある。

お湯を水で割ったものでしか飲まないというマイルールが。

お湯は熱くて水は冷たいからというのが理由。まぁそれは良しとする。

問題はその方法。湯呑茶碗にお湯を注ぎ、それが冷めるまでひたすら待ってプラスチックのコップに移し、更に水を足して飲むのだ。

プラのコップに直接お湯と水を注いでぬるま湯つくればいいじゃん。と私は思う。

出来ない。姫にとってぬるま湯は、お湯に水を足して作るものだというルールが出来てしまってるから。

そして姫はそれを私にやらせ、ずっと監視。私が効率のいいやり方に変更しないように見張ってる。

めんどくさっ...。

小学4年生のお嬢さんがアスペルガーと診断されたお母さんのブログを読んだ。一度決めた手順を変えられない。気分が乗らないと逃げる。きつく叱ってバトルになって、お母さんのほうが寝込むほどまいってしまう。これを単に娘の個性で済ませていいのか。大人になって就職して、気分が乗らないから今日は仕事行かない、で通用するのか。だから同じことの繰り返しになっても毎回分からせる努力をする。

学校に提出する日記を持って行かなかったらどうなる?と尋ねれば『明日は持って来なさいって言われるんじゃない』と娘は答える。そうじゃない。担任は怖いんだよね。決まり事を守らなければ怒られるのは当然。怒られたくないよね、と話を詰めていっても全くピンときていない。何故なら想像する力、相手の気持ちになって考えることが難しい脳だから。じゃあ母親の私は一体どうすればいいんだ、と悩みのループに陥っていた。

お母さんの気持ちが痛いほど分かる。マイルールを変更出来ないのはそういう脳の働きしかしないのだとどんなに分かっていても、傍にいる方は腹が立つ。このお母さんは娘の将来を見据えて厳しくもなるのだろう。ならば私は一体何と戦っている?聞き流せばそれで全て解決なのか?理不尽を24時間、365日つきつけられて過ごす私は結構なストレスなんだよ。



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