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当時の日記より60@2009 10/27

姫(母)はものすごく数字が好きだ。数字に強い訳ではない。単純に数字が好きなのだ。数字に絶対的信頼を置いているとでもいうべきか。言葉で的確に思いを表現出来ないが、示された数字は絶対的価値を持つと捉えている節がある。

以前、姫には一つルールがあると書きました。ガスコンロにグリル機能が付いているにも関わらず、魚を焼くためだけにグリルを購入する、みたいな。

病院に持参する荷物は少しでも減らしたいのに姫は小さな目覚まし時計を必ず詰めます。アラームを鳴らす訳ではなく単に時間を確認したい。携帯を見ればいいでしょと言っても聞き入れない。何故なら姫にとって携帯はあくまでも電話。時間は時計を見て確認するものというマイルールがあるのです。

自宅に戻っている間はその小さな時計を傍らに置いておく。リビングには掛け時計があるにも関わらず。決してその時計に思い入れがある訳じゃない。

ふと気づいたこと。天気予報が好きなのもそれに関係しているかも。数字で示されるものだし。そういえば朝一番に姫がすることは寒暖計に示された気温を読み上げることだ。そうそう、全ての部屋に時計とカレンダーがかけられてるなぁって。

「私は数字が好きなの。落ち着くの」

私には全く理解出来ない感覚だけど、好きにさせておく。

そして今日も小さな時計を傍らに置き、お茶を飲む。日に5回のお茶の時間は気に入ったお茶請けを出さないと「空茶」だ「粗茶」だと非難ごうごう。

私はここまであなたの要望に沿っている。どうしてあなたは少しくらい位、意に沿わなくても我慢しようと思ってくれないの?




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