不安と楽しみのはざまで、最後のロングヘア

3月ももうすぐ終わろうとしている。
日が暮れる時間がどんどん遅くなっていて、退勤時間にうっすら明るいと、ちょっと得したような気持ちになる。

桜が咲き始めて、気温が温かくなり、街を歩く人たちの服装はほんの少しだけ春仕様になった気がしている。

分厚くて重いコートやもこもこのニットから、薄手のコートに変わっただけで、なんだか少し気持ちも軽くなったような。

わたしはもうすぐ、腰まである長い髪の毛をばっさり切る。
別に何かを心機一転させたいわけでもないのだけど、結婚式も終わったことだし、そろそろ切ってもいいのではという気持ちになってきたから。
腰まである髪の毛は、毎日のお手入れにすごく時間がかかる。洗うのも、乾かすのも、結構な労力が必要だ。2ヶ月に1回はトリートメントしてもらって、それなりにメンテナンスはしているはずなのに、やっぱり毛先は時間が経つとぱさぱさに乾燥してしまって、ちょっとみすぼらしくなっている。どうしても寒い季節はマフラーを巻いたりすることによる静電気でダメージを受けてしまうのは仕方がないのだけどね。とにかく、どんどんこの長い髪がわずらわしくなってきた。
だから、なんかもう切ってしまおうかな、と。
春だしね。別に春なのは特に関係ないのだけどね。

でも、人生の9.5割をロングヘアで生きてきたから、ショートカットにするのはすごくすごく勇気がいる。正直、とっても怖い。
似合わなかったらどうしよう。自分の髪の毛をうまく扱えなかったらどうしよう。今の私の髪の毛は長さがあるからその重みでくせ毛がなんとかなっているようなものなのに、これを切ってしまったら、果たしてわたしの手に負えるのだろうか。

未知数すぎるし、自分のショートヘアなんて想像もつかないのだけれど、やってみないとわからないもんね。仮に似合わなかったとしても、髪の毛は1ヶ月に1㎝は伸びるんだから、時間が経てばまた長くなるしね。

なんて、自分に何度も言い聞かせつつ、最後のロングヘアの今のわたしを存分に楽しもうと、今週は毎日ちがうヘアアレンジをしている。

自分自身のちょっとした変化、楽しみたいな。

そんなわけで、今日もおつかれさまでした。

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