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出し惜しみせず、やりたいことを全うする生き方を

2024年。去年よりも少しでも多くの本を読めたらいいな、なんてぼんやりと思っていた年始。「ひとまず今読むべき本を…」と思って手に取ったのは、江角悠子さんのZINE『文章を書いて、生きていきたい』。

来週から受講予定の京都ライター塾の資料として送られてきたこちらの本。「講座が始まるまでに読んでおきたいな~」というくらいで目を通し始めたのだけれど、途中から「お!」と思う部分が多くって、ずんずん読み進めていくうちに一気に読了してしまった。

特にビビッときたのが、後半の「願い事は1つに絞らなくてもいい」「出し惜しみする人生」「自分のやりたいことをやらせてあげる」の3つの章。


私は勝手に、叶えてもらいたい願いは1つに絞らないといけないという思い込みがあったけれど、そうじゃなかった。むしろ、なんで1つに絞らないといけないって思ったんだろう?心身健康で、商売も繁盛して、家内安全で。それぜーんぶ願っていいし、叶えてもいいんだよなぁ。

「願い事は1つに絞らなくてもいい」

この部分を読んで、ハッとした。わたしも、何かを願う時は、1つじゃないといけないと思い込んでいた。いくつもいくつもお願い事をするのは、強欲ではしたなくて、良くないことなんだと、思っていた。
だけど、自分の人生、貪欲で何がいけないのだろう。"ぜーんぶ願っていいし、叶えてもいい"。この最後の文章の、"叶えてもいい"って、とても良い言葉だ。やりたいことはぜーんぶ、やりたいですって願ってしまえばいいし、そして、自分で叶えてあげればいい。夢がたくさんあるなら、全部叶えてあげればいいんだ。どうして1つだけ、なんて遠慮していたんだろう。一体何に、遠慮していたんだろう。
きっと、遠慮してたんじゃなくて、怖かったんだろうと思う。「わたしがこれを願ってもいいんだろうか」「わたしなんかがいくつもお願い事をしてもいいんだろうか」って。わたし"なんか"って、思ってしまって。でも、そうやって思うのは、辞めようと、この本を読んで思った。
わたしだって、ぜーんぶ叶えたい。自分のために、叶えてあげていいんだって思う。だからこれからは、遠慮せずにどんどん願うし、どんどん宣言するし、どんどん行動するし、どんどん叶えていこう。


いざ、全力を出そうとしたら、どこまでが自分の力かも分からない。ふだんからちゃんと全力を出していないと、いざというときに全力が出せない。いざというときにさえ全力が出せないって、ふだんから出し惜しみしている意味すらない。

「出し惜しみする人生」

このページ、「うわぁ」って思ってしまった。わたし、普段からめちゃくちゃ出し惜しみをしているなぁと実感して。しかも、意識して出し惜しみしているのではなく、無意識的に出し惜しみしてしまっている自分にも気が付いて。「noteは毎日更新するものだから、別に全ての記事を全力じゃなくたって大丈夫。だって、毎日全力だったら息切れして続かないし」なんて、思っていた。うわぁ、反省。いつも出し惜しみしながら文章を書いているから、「これだ!」と思う記事が書けないし、いざコンテストに出す文章を書こうと思っても、出し惜しみがデフォルトになっているから、ここぞというときに上手く筆が進まないという経験が、何度も何度もある。あぁ、そういうことだったのかと、なんだか納得。
全力を出すということは、今の自分の実力を目の当たりにするということ。わたしはきっと、それが怖くて全力を出さずにセーブして、望んだ結果にならなかった時に「ま、全力じゃなかったし」と言い訳するための余地を残そうとしていた。なんて小賢しいんだろう。反省だ。
もっと、いつも全力で挑めるわたしでいたい。現実を見ることから逃げないわたしでいたい。


「好きなことばっかりやってちゃダメ」なんて言ってる大人の顔を見てください。だいたい、つまらなそうな顔をしてますから。

「自分のやりたいことをやらせてあげる」より、白石さんの言葉

この言葉には、なんだかガツンとやられた気分だった。本当はこんなこと言いたくないのだけれど、他人のSNSで、その活躍ぶりや充実ぶりを見る度に「そんなことばっかりやっちゃって」的なことを、心の中でこっそり思ってしまっている自分がいる。その時の自分って、絶対、"つまらなさそうな顔をして"いる。自分じゃない人が、自分が本当はやりたかったことを楽しそうにやっている姿が、羨ましい。そう、羨ましいのだ。本当はわたしだってそちら側に行きたくて、それをやりたくて。でも、出来ない理由をたくさん並べたてて、やらない正当な理由をたくさん作って、足を踏み出さない。そして、そんな安住の地から「好きなことばっかりやってちゃダメだよ」と、やりたいことをやって生きている人の足を引っ張ろうとする。あぁ、なんて嫌な奴なんだろうな。そんなこと、表立って言ったことはないけれど、心の片隅で少しでも思ったことのある自分がいるのがとても嫌だ。
それならば、自分はどうすべきか。それは、やるしかないんだろうと思う。わたしがやりたいことを、全力で。周りのことなんか気にならないくらい思いっきり、やりたいことをぜーんぶ。そうやってなりたいわたしになるために、自分の願いを叶えてあげる。それがきっと、健全に楽しみながら生きていける方法なのだと思う。

この本は、今のわたしが読むのがベストタイミングだったんだろうなぁと思う。きっと、これが半年前に出会っていたら受け取り方はちがっただろうし、1年後に出会っていてもまたちがったのだろうと思う。今のわたしがこの本に出会えたから、刺さる部分がたくさんあった。

良きタイミングで良き本に出会えたなぁと思う。

読めて良かった。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


\1月14日に開催の文学フリマ京都に出店します/

・開催日時:2024年1月14日(日)11:00~16:00
・場所:京都市勧業館みやこめっせ 1F 第二展示場
・入場料:無料
・あやめしのブース:こ-32
・文学フリマ京都公式HP https://bunfree.net/event/kyoto08/


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