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結婚とはなにか

このnoteでは、婚活で「共働きでも家事育児は女の仕事」とか言わずに公平に家事分担できる男性=共働き共家事夫 を見つける方法を書いています。

が、今回はいつものテーマとちょっと離れて、マシュマロにいただいた質問にお答えします!

結婚って「愛の究極系」でも「一生一緒にいようという約束」でもなく、法的に相手の代理人になれたり財産を共有できたりする契約だから
というツイートみてハッとなりました。
ここについてのあやめさんの見解、もう少し詳しくお聞きしてみたいです!

これは、以下のツイートについてのご質問ですね。
今年の3月に、札幌地裁で同性同士で結婚できないのは違憲だとした判決が出されたことに関する @ShinHori1 さんのツイートを受けて書いたものです。

@ShinHori1さんが仰ってるのは、
いわゆる保守的な人たちがこの同性婚の判決について
「同性婚したいとか言っちゃううリベラルな人たちって、家とか絆とかどうでもいいんでしょ? 結婚なんてただの契約だと思ってるんでしょ?じゃあわざわざ結婚にこだわらなくてよくない?」
と言っているのに対して、
「いやむしろ単なる契約なんだから同性同士だとかいう理由で契約が結べないのは不平等でしょうが」ということです。

で、私のツイートは、上記の考えに大賛成です!というだけの話ではあります。
これ、今回は同性婚の文脈でのツイートでしたが、私が提唱する「共働き共家事」の観点からも重要だと思ってます。

なぜ共働き共家事が難しいのか

私が婚活で会った105人の男性のうち、家事育児を公平に分担する意識があったのは1割だけ。
私がTwitterでつながってる婚活女性にも、「共働きでも家事育児は奥さんに任せたい」という男性とばかりあたってしまって苦労している人は多いです。

なんで、「二人とも働いてるんだから家事や育児は公平に分担しようね」という単純なことが叶わないのか。
※なお、あくまで「公平」なので、絶対に5:5というわけではなく労働時間等によって比率を変えるのはありという立場です。
家事や育児のメインは妻、自分は手伝いと考える男性が多いのか。

これ、仕事でたとえると、あなたと同期が課長に呼ばれて「今度社長が交代するから、二人で歓送迎会の準備をしてほしい」と言われた後、
同期から「私もできるだけ手伝うね!」と言われたようなものです。
その時の業務状況や得意分野によって分担した結果としてあなたがメイン担当、同期がサブ担当になることはあっても、初手から「手伝う」って言われたらびっくりですよね。

なんで、結婚後の家事と育児の話になるとこれが当然のように起こるのか。

結婚についての思い込み

なんでかっていったら、「男は仕事、女は家庭」に代表されるような旧来型の性別役割分業意識が男性にも、女性にもあるからです。

しかもこの性別役割分業意識、独身男女にももちろん適用されるけど、「結婚」と結びつくとより強烈に存在感を発揮してくるんですよね。

独身のときは「美人」「スタイルいい」「いつもオシャレ」と評価されてたモデルさんが、結婚した途端「そんな派手なネイルアートした爪で料理が作れるわけがない」と非難されたり。
子どもが生まれた男性が、別に昇進したわけでもないのに「ますます仕事をがんばらなきゃ」と言われたり。

結婚についての思い込みはほんとうにいろいろあります。
・家事は妻の仕事
・大黒柱は夫
・妻は夫の家に入る
・結婚したら子どもは作るもの
・子育ては妻の仕事
・夫の健康管理は妻の仕事
・結婚したら自由がなくなる(妻は家事する必要があるので時間がなくなるし夫は家族を養う必要があるのでお金を使えなくなる)
‥など。

上記のようなことを常識だと思って生きてる人が多いから、「同期が歓送迎会の準備を手伝うと言ってきた」状態がそんなに問題とされずに受け入れられてるんですよね。

そもそも結婚とは

でも。
法律にはそんなことひとことも書いてないわけです。
法的に結婚することによって与えられる・課される権利と義務の代表的なものは以下のようなもの。

法律婚によって生じる権利と義務の例

<権利>

 ・財産分与請求権
 ・相続権
<義務>
 ・同居、扶助義務
 ・婚姻費用分担義務
 ・日常家事債務の連帯責任
 ・貞操義務
 ・未成年の子の監護義務
 
https://lmedia.jp/2015/06/19/65254/ より

※なお、自治体の同性パートナーシップ制度や異性間の事実婚では上記の権利義務は十分に保証されません。
たとえば事実婚では貞操義務はあるけど相続権はないため、遺言で指定すれば相続自体はできるけど、アカの他人と同じ額の相続税を払う必要があります。
だから、同性カップルや両者とも姓を変えたくないカップルは、法的保証が得られる同性婚や選択的夫婦別姓を求めてるわけです。

ほら、どっちが家事をやるべきなんて書いてないでしょ?

家事分担も子どもの有無もお金の使い方も、結婚する当事者の二人が自由に決めていいんです。
逆に、当事者二人が何と言おうと、結婚してしまったら法的に定められた権利と義務からは逃れられません。

常識とか慣例に沿って、「結婚したら〇〇しなきゃいけない、△△してはいけない」と思い込むのではなく、法律に照らして結婚の権利と義務を見つめる人が増えれば、共働き共家事夫婦がもっと増えるのにな‥と思います。

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