紙媒体が減る問題(5)
『たまきたPAPER』が概ね仕上がって、もう入稿できそうというところ。ただ、昨日アズキゾウムシ事件があって目がさえて寝付けなくなってしまい、少々眠いのです。明日よく寝たあとの頭で最終校正してから下版します。
さて、その『たまきたPAPER』には広告を掲載する欄があるのですが、媒体のテイストもあって広告というよりも公益性の高い法人や団体の方などが広報に利用してくださっています。
私はこの広告というか広報スペースも好きで、ご掲載いただいている皆さんの理念にも共感できるので、費用としても空気感としても、いいもの、大事なことを伝えるというフリーペーパーの目的としてもとてもありがたく思っています。
こういうタイプの広報は、検索してWEBサイトにたどり着いてもらうのはもちろん、「たまたま目に入って知る」紙媒体での広報も重要です。そこで『たまきたPAPER』にもご掲載いただいているわけなのですが、ほかに掲載できる紙媒体が減るのも、困られるだろうと考えています。
かつで主流だった新聞折込は部数がかなり減少していますし、購読層が高齢化しています。ライトな感じの情報紙は発行を続けているものもありますが、上記のような団体にはテイストが合わなかったりします。
ポスティングという方法もあって、弊社もやったことがあるのですが、投函できるところが少なくて、苦労します。
「チラシお断り」
「チラシ、広告を投函したら通報します」
こんな文言が書かれたポストが多いのですよね。中にはもっと強い言葉で広報物を投函しようとする人を非難しているものもあり、もちろんそういうポストに何か入れることはしませんが、自分を全否定されている感じがして傷つくほどの言い草のものも見かけます(そんなに嫌わなくても・涙)。
私自身は、「WEBで自分が探したものではない不意の知らせ」から得る情報も大事だと思っているので、チラシもDMも迷惑ではないです。
内容が詐欺だったり公序良俗に反するものは大迷惑なので入れないでほしいのは当然ですので、それはよくわかるのですが。そういうものが暗躍しすぎて「一切入れないで!」となっているのですよね。それも仕方ないです。実害につながりかねないですから。
弊社は喜んでいただける仕事をしたいので、どうぞどうぞ!と了承をいただいているところにしか個別配はしておらず、あとは協力店への置き込みという形を取っており、クレームはゼロです。
しかし、他方で折込もポスティングもだめ、となると、本当に皆さんのためになることを紙で広報したい人がいるにも関わらず、紙の広報手段はかなり限られてしまいます。
WEBが主は時代の流れで当然だとしても、すでに自分の頭の中に単語があった上で検索した情報しか得られないのは、視野が固定されすぎると思っています。
広報的な面でも紙媒体が減らざるを得ない状況は、仕方ないのですが問題だなと思っているのです。
原田あやめ
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