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アズキゾウムシ事件

昨夜、タイトルの事件が起こりました。

※虫が苦手な方は読まない方がいいかもです…

最近チャレンジしていた台湾カステラづくり。どうもうまく膨らまないので昨日、再挑戦しようと小麦粉やら乾物やらをしまっている棚を開けましたら、何か動くものが目に付きました。

続いて、「ザワザワ…」と何かいる音。

「G…? ここに住み始めて10年、一度も出たことがないのに…とうとう…?」

血の気は完全に引いています。しかし、そんな音がするほどに? いやそんな地獄絵図、とても直視できません。

思わず「え…?」と声を出すと、子どもがやってきました。

「どうしたの?」
「い…いや…」
「なんかいた?(踏み台を使って棚をのぞき込む)…ぎゃああああああ!」
「じ…G…??」
「違うと思う、でもめちゃめちゃいっぱいいる!」
「そうだよねーーー!」

大パニックです。Gじゃないならよかった、いやでも、虫が大量発生? なんで???

現実を直視してよくよく見てみると、それは、「赤飯を作って」と冬にもらった小豆(正確には「ささげ」)の袋でした。

繁忙期だったのと、家族のお祝いごとは自分の誕生日以外なかったので赤飯をつくるタイミングがなくて、「いたむといけないし、赤飯いつ作ろうかな」と思っていたところでした。

紙袋に入ったささげが、さらに透明ビニール袋に入っていて、内側の紙を破って透明の袋の中に虫がごそごそしている状態です。

「小豆で繁殖する虫、調べてっ!」と子どもに叫びますと、すぐググって出てきた画像。

「これだあ!」
「それだわ!」

それはアズキゾウムシという体長2~3ミリの黒くて硬そうな虫(ぎゃああ!)。小豆を専門に食べる害虫で、農家などで保存される際にくっつき、年に5回ほど産卵、繁殖を繰り返すそうです(うあああ!)。

せっかくいただいた小豆(ささげ)、私が長期間、赤飯にしなかったためにアズキゾウムシが繁殖してしまったのでした。おそらく収穫後、飛来したものが産卵し、くっついていたと思われます。

紙袋の外側のビニール袋には、10匹は見えました。紙袋の中はザワザワ言っているので…いや想像しないほうがいいです。

鳥肌が止まりません。肌を何かがずっと這っている気がしてなりません。子どもと二人でさんざん悲鳴を上げてしまいました。

作物には虫がつきものです。やたら農薬をつかっていない作物にはいて当然で、むしろ無農薬、減農薬の良いものなのではないかと思います。

問題はそれをすぐ食べなかったために、食べられる状態ではなくなるくらい増殖してしまったことなのです。私が悪い。わかっている。わかっているんです。

でも増殖しすぎて怖い!!! ごめんなさい!!!

いろいろ申し訳ないのですが殺虫剤を使い、袋を何重にも閉じ、廃棄としました。子どもの証言によると、はみ出していた小豆はみな、穴だらけだったそうです。幸いアズキゾウムシは袋にとどまっており、あちこちに拡散することはなく処置を終えました。

心を落ち着かせるため、子どもとコンビニへ向かって夜散歩しました。そして誓いました。

今あるものはすぐ使う。決してため置きなどしないと。

これ、何事にもそうで、私の性格上、すぐ処理、次処理、とやっていかないと場所を取り続けた上に、そのものを効果的に使うことなく終わってしまうのです。目の前から過ぎ去ったものが頭に残らないのですよね。

気をつけていたことではあるのですが、それはもう目に見える形でインパクト大に突きつけられた気がします。

その夜はアズキゾウムシの姿がいくら払っても頭に浮かんで、なかなか寝付けませんでした。

あまり小豆をもらう機会ってないかもしれないのですが、皆さんも穀類の長期保存にはお気を付けください。

甲虫目マメゾウムシ科のアズキゾウムシであって、マメゾウムシ科にはソラマメゾウムシ、インゲンマメゾウムシなど約10種いるのです。これからマメがたくさん採れる季節ですから、マメゾウムシ科には注意です!

原田あやめ



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