20代前半で婚活市場に飛び込んだら。 【その⑦】
前回のお話はこちら↓
今までは2つ上とか6つ上とか年上の人とばかり付き合ってきたので同い年で付き合った経験は今まで一度もなかった。
レジャー施設に行ったり、Switchで一緒にゲームしたりと交際自体は楽しかったのだ。
しかし半年後に歯車が狂い始め、最終的に別れることになった。
彼には妹がいる。
事あるごとに「妹は●●するのにあやめはしないの?」と比べてくるようになった。
比べられていい気はしない。
しかし彼のことは好きだったから、できるだけ理想に近づくように努力したし頑張って尽くしていた。
そう、頑張ってしまったのだ。あの時は。
ダメ出しに対して頑張って対応していた。そのうちどんどんと内容は大きくなっていった。
彼はさらに私に対して「私の仕事がダメだ、なぜそんなところで働いているんだ」とファミレスで言い出した。
今考えても、自分が常識はずれの行動をしたわけでもなければ、ただただ好きな仕事で働いてお金を稼いでいたのになぜケチをつけてきたのかは分からない。
はっきり分かることは対等であったはずの関係がバランスが崩れて相手が上、私が下という位置関係になってしまったのだ。
なぜその彼に縋り付いていたのか。
なんとか早く結婚したかったから。
ただの執着心だった。
でも、実際に彼は結婚する気あるのだろうか。
結婚前の価値観のすり合わせで言われているのか、それともただ彼女(私)に対して良かれと思って発言したのかを問いたださなければならないと、私はその出来事の翌日に決意したのだった。
翌日、私は彼の家の近くのファミレスに話があるからと呼び出した。
単刀直入に、「私と結婚する気ある?」なんて馬鹿正直に聞いても、誤魔化される可能性が高い。
ならばと思い、自分の理想のライフプランを聞いてみた。
「試されてる?」ともちろん聞かれたが、いいから答えてと伝えるととんでもない回答が返ってきた。
”33歳ぐらいで結婚して子供を持ちたい“
あぁ、無理。
「そう、じゃあお別れだね。さようなら。」
私の心は冷え切っていた。
レシートを持って会計を済ませた。
ファミレスを出た後腕を掴まれて怒鳴られた。
待って、ただ人生設計を聞いたから答えたのにそれで別れるってなんだよ!と。
まあ、相手からしたら青天の霹靂かもしれない。
だが、私からしたらたまったものではなかった。
「結婚の価値観が違うから、別れるの。最初に言ったはず、私は24歳までに結婚したいって。」
そう言ったら、何も言い返せなかったのか手を離してくれた。
その後弁解のラインが多数入っていたが、いい人と巡り会うことを願ってるよ、とだけ返してそっとブロックした。
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