明日も頑張ろうって思わせてくれる。働く女性が主役のドラマ
(1)校閲ガール
個人的に、石原さとみさんがいちばん可愛くて、いちばんハマっている役だなと思うドラマでもあり、働く女性が主役のドラマとしても大好きなドラマ「校閲ガール」
ファッション雑誌の「Lassy」が大好きで、編集者になることを夢に出版社にやっと入社できたのに配属されたのは校閲部。
自分がやりたかった仕事ではないのに、いつか絶対に夢を叶えると自分を信じて、目の前の校閲の仕事に一生懸命に向き合い、前向きに楽しむ。そんな誠実でポジティブな性格が石原さとみさんにぴったりである河野悦子に、最初は非常識であり得ないと思っていた他の校閲部や編集部の人たちが次第に魅了され、感化され、自分の仕事に改めて真剣に向き合うように…
そんな校閲ガールのいちばん好きなシーンが第9話。
悦子の後輩(本田翼さん)がLassy編集部で大きな仕事を任されているのを目の当たりにして、悦子は校閲の仕事に劣等感を感じるようになっていたとき、お互い好きだけど曖昧な関係が続いていた作家・幸人(菅田将暉さん)も自分が心から書きたいと思うことがやっと見つかり、それを悦子に伝えるシーン。
「公園の遊具や電車などが毎日、当たり前に安全に使えているのは、裏で一生懸命、メンテナンスをして支えてくれている人たちがいるから。だから、当たり前のことを当たり前だと思えるのは、それを影で守っている人たちがいるからなんだよね」
裏方である校閲の仕事も影の立役者として立派な仕事であることを伝えたこのシーンが、どんな仕事も、間接的だったとしても、誰かのためにあり、意味のない仕事なんてない。意義があるんだと思わせてくれる。
もしかしたら今、自分の仕事の意義を感じられていない人がたくさんいるかもしれない。であれば、意義を感じられている人がそうじゃない人に仕事を通して伝えていくことが大事なのではないか。会社にいる上司や先輩がやるべきことは、その人やその人が行っている仕事の存在意義を言語化して伝え続けていくことなのではないか…そんなことを感じることができた。
(2)わたし、定時で帰ります。
最愛、MIU404、アンナチュラルなど、昨今の人気ドラマを手がけている新井順子さんがプロデューサーで、吉高由里子さんが主演の「わたし、定時で帰ります。」も大好きなドラマ。
仕事命の皆勤賞女・三谷は昭和世代の働き方、辞めたがりの新人男子・来栖は平成4年(?)以降くらいの世代の働き方、この2つの間の世代で(過去のトラウマがあるものの)生産性の高い仕事をして定時退社&プライベートも充実している主人公・結衣と、ひとつの部署に少なくとも3つの世代の代表的な働き方が表現されていて、第1話から興味深かった。まさに、このドラマが放送されていた時、私の部署もこの3つの世代で構成されていたから、これも今の社会の現状をドラマを通して伝えていらっしゃる、プロデューサー新井さんのメッセージかなと思いながら、わたしは、三谷さんにめっちゃ共感してました(笑)
このドラマを通して「自分が幸せになるために、自分らしく働く」というのはどんな働き方なのかを考えるきっかけをもらいました。
なんでそんなに辛いと思うまで、働くんだろう?という問いに対して、たくさんのヒントをもらえた気がします。
きっと何者かにならないと不安で、その不安な気持ちを埋めるために、仕事をたくさんしていて、この先の未来何が起きるか分からないから、そうなった時に自分で生きていく力が必要で、その力をつけるために仕事で何かを成し遂げなきゃ…だから頑張らなきゃ…。と思ってるんだろうな。でもそれで心が疲れてしまったら、休日に寝てばかりになってしまったら、それこそ生きている意味ってなんだろう。
そう思って、目の前の仕事に集中していると、いつの間にか自分が幸せになるために働くことをまた忘れてしまって、心が疲れ始める…。そんな時、このドラマをみて、ラスト第10話まで、結衣と晃太郎と一緒に「なんのために働くのか」に向き合うことで、改めて自分にとっての大切なことを見つけたり、考えるきっかけを作ってくれる。そんなドラマ。
ちなみに第10話で、晃太郎の気持ちを理解するために、みんなに隠れて一睡もせずに仕事をする結衣を演じた吉高さんの表情を見て、吉高さんのミステリアスな演技もいつかみたいというところから「最愛」がうまれているらしいです。
個人的には向井理さんの最もハマり役だと思ってるので、そういった意味でもおすすめです。
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