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水のうた 〜水野うたさんへ


わたしのなかに わきいづる
底が見えないほどに 満ちた泉
水面は さざ波すら立たぬ静けさ

けれど
いきおいよく はずむ
やわらかく しなる
光を放ちゆらめく命たちを
とらえたとき

わたしから世界へ
流れが始まるのだ

せせらぎのように
さらさらとやさしく
時には
岩をくだく
谷間の急流のように
しぶきを上げ激しく

水音は
指先でそっと触れたピアノの弦のふるえや
顔を上げ歌い出した少女の声の響きと似た
音楽をかなでる

音楽の調べを
わすれてしまわぬうちに
わたしは それらを
右手のペン先で書きとどめる



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尊敬する書き手、水野うたさんの詩を作りました。


うたさんの文章は私にとっていつも五感に訴える力があって、真の意味で官能的だと感じます。

長文苦手な私でもつい引き込まれて読んでしまいます。コメント欄では気さくで美人(ぜったい!)で頼れるお姉さんのような方です。

うたさん、いつもありがとうございます!




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