娘の中のゆたかな世界
私の娘は中学2年生だ。今どきにめずらしくスマホは「とくに必要ないからほしくない」そうだ。彼女の趣味は、読書・ピアノ・ランニング、そしてイラスト描き、物語や詩作りなどの創作活動だ。
手持ちぶさたになるとついスマホに手が出る私とはずいぶん違う。
ハリー・ポッターなどのファンタジーが大好きな彼女は現在、長編ファンタジー小説を執筆中で、A5版5ミリ方眼ノートの1マス1マスにシャーペン手書きで300ページ以上書いている。今は全体の3分の2というところらしい。小説の筋書きもなかなか面白いのだが、彼女のユニークな世界観・哲学が 読みどころだ。登場人物も彼女の一面を引き継ぎつつそれぞれに個性があり魅力的だ。彼女の個性・想像力・集中力、内側の世界のゆたかさにはおどろかされるばかりだ。
下が彼女の描いた絵。
インターネットはいながらにして世界じゅうどこにでも行けて、未知の人たちや物事との出会いを提供する無限に広がるゆたかな世界といえる。娘が インターネットに触れる時間にしても現在は比較的少ないというだけで今後生活全体にわたってますます増えていくに違いない(私もこれから彼女がどう使いこなすのか楽しみにしている)。
一方、人間の内界・想像力ももう一つの無限に広がるゆたかな世界ではないか。娘である彼女の作品にふれるたび、彼女と一緒の時間を過ごすたびに、私は人間の内界の可能性に何度も目を開かされる。私も自分の中の世界を信じて、時間と手間をかけてアクセスしてみたい。きっとどんな人の中にもワクワクする物語や他のだれかをしあわせにする方法やアイデアがひそんでいる。
ゆたかさはすでに私たちの中にある。
読んでくださって本当にありがとうございます☆