30歳の誕生日。「書く」を疑い、「ギガが減る」を覚える。
はやくも一年が経った。
ネットとリアルをリンクさせるために、ネット側を実名に変えたのは間違いでなかったように思う。今のところは良い意味で働いている。
結婚、改元、抱える業務は相変わらず忙しないけれど、そんな日々は会社から一定の評価を受けることができて大した不満もない。
ただ、不安は募るばかりだ。
一年前にあった危機感がいつまでも拭い去れない。
「書く」はできることをやっているだけ
29歳を迎えてから「書く」機会が増えた。
noteで自分のことを書き始めたのもあるし、仕事でも書く機会が増えた。
今まで書いたことがなかったことも試しに載せてみると、意外に伸びたりまったく読まれなかったりしたのも新鮮だった。
僕は「書く」ことは誠実なことだと思っていた。
少なくともこの国では、大抵の人が「書く力」を習得していて、そして、多くの人が「書かれたもの」から思考を巡らせることができる。
誰であっても等しく体験してもらえることに価値を感じていた。
しかし、ここにきて、書くことへの価値が下がり続けている。
"ギガが減る"時代が到来した。
言語ではない視覚情報が力を持ち、誰しもが日常を切り取って世界中にアピールできる時代。それが書くことよりも説得力のある表現に思えた。
相対的にみて、数キロバイトしかない「書く」は表現手法は、その道で突出しているわけでもない僕のような人間にとって、どれだけ正しい選択なのだろうか。
個人がギガを消費する時代に、数キロバイトを使ってもらうことに疑いを持ち始めた。今、自分ができるというだけで選んでいる「書く」以外の方法を試してみたくなった。
「書く」以外の表現を獲得する
自分が得意とする場で戦い続けたくなる。
でも、本当にそれでいいのかは、だれも教えてくれない。
なので、今ある安寧から少しだけ冒険してみようと思った。
僕の30歳の目標は「ギガを減らす」を目指すことにした。
ひとつは自身が発信する表現手法をアップデートすること。
文字を主にしないコンテンツに挑戦してみようと思う。
最初は「撮る」「描く」「製作する」みたいな質感が伴うものを。
いずれは「録る」までいけたなら、ギガ消費達成は近いだろう。
おまけ:サイト立ち上げ
その最初のアプローチに「NPO-ToolBox」というサイトを立ち上げた。これまで作ってきたモノを置いておく場所だ。
(とはいえ、仕事で作ったものがかなりあるので、それをどう掲載していくかは要検討なのだが)
とりあえずアイコンは働きバチにしてみた。
「良質な働き」と言えるまで、ポートフォリオ的に貯めていきたい。
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