今のわたしー車椅子の人生がはじまるー

前回までは過去を振り返って人生紹介をしましたが、今回は今のわたしについて。過去について振り返る記事も書いてるので、前回までもぜひご覧下さい。

止められない病気の進行

病気がありながらも、「今が一番幸せ」と思えるほど前向きになれた私も、病気はドンドンと進行し、医者からは車椅子に乗った方がいい、と言われるようになりました。

１本だけついていた杖は、２本なければ歩けなくなり、よく転ぶように。

1人で歩いて転ぶと1人では起き上がれない。
会社の帰り道、めったに人が通らない暗い道を歩いていた時に転び、誰にも気づいてもらえず、ずっとそこで倒れていたままの時もありました。

「車椅子に乗った方がいい」

わかってはいたけれど、
私の中での車椅子のイメージはザ・障害者。

杖をついた私だって充分、障害者なのに、車椅子に乗ることはなぜか超えられない壁でした。

車椅子に乗ったら私が私で無くなってしまう

車椅子に乗ったらカッコ悪い、

車椅子にのったらできないことが増えそう、行けない場所が増えそう、

車椅子にのったら「自分が自分じゃなくなってしまうよう」な気持ちでした。

しかし、20歳で病気がわかり、あと10年したら車椅子、その先は寝たきりと言われた私。

その医者の宣告の10年したら車椅子の時は迫っていました。

人生を変えた大きな出会い

そんな時、また人生を大きく変える出会いがありました。

車椅子にのっていてもオシャレでかっこいい女性たち。

こんな人たちが世の中にいるの！？と思うくらい衝撃を受けたし、

話してみても車椅子なんて関係ない！と思えるくらいの明るさとキラキラ。

私もこんな風になりたい！

そう思いました。

車椅子に乗ったって、私は私。何も変わらない。

そう思わせてくれた二人との出会いは人生を大きく変える出会いでした。

二人に出会い、私はやっと車椅子に乗ることを決め、２年前から車椅子での生活をしています。

もちろん人目が気になるときもあるし、

車椅子では行けないところもあるし、できないこともある。

でも、それ以上に新しい仲間と出会い、車椅子だからできるようになったことも沢山ありました。

マイナスなことなんて何もない。

どんな状態でも、幸せはいつだって自分の心がきめるんだ。

私はこの新しく出会った二人と、もっとこの世の中を変えていきたくて、Beyond Girlsという車椅子でも不可能と思えることにチャレンジしていく「車椅子チャレンジユニット」を結成して、活動をしています。

第二章の人生の始まり

車椅子。私の人生の第二章。

この幕開けとして、自分の人生を1曲に込めたオリジナルソング「希望の虹」という曲を作り、自主コンサートも開いた。400人を超える会場に入りきらない仲間が応援してくれ、ステージから見た、今まで見たことのない景色に泣いた。

生きてててよかった。

まだまだ幕を開けたばかり。

これからも落ち込むことも沢山あると思うけれど、色々なことを超えていきたい。

泣いていた私。誰かの希望になれたら

車椅子に乗りたくなかった私。

そんな自分自身を超え、自分の可能性を超え、みんなの常識を超え、これからも無限の可能性にチャレンジする人生でありたいなと思う。

また私の活動で、誰かの背中を後押しできたら嬉しいなと思う。

希望の虹　作詞／小澤綾子 作曲／安達充

なんで私だけ どうして生きてるの 一人ぼっちで進む暗闇
何も見えなくて 不安で苦しくて 土砂降りの中 泣き叫んでた

でも寄り添ってくれる人がいた
私以上に私のこと 信じて
もっとできるよ 何でもなれるよって 大丈夫 立ち上がろう

流した涙が いつか虹となる
見上げれば 広がる空 輝くひかり
これでいいんだ 私でいいんだ
雨上がり 希望の虹 きっとかかるから

なんで出来ないの どうして人と違うの 失うものばかりで悔しくて
人と比べては 出来ないこと数えて たくさんの夢捨て続けてた

でもみんながくれた言葉は
こんな私にありがとうって 手をとり
一緒にやろうよ 夢を叶えようって 大丈夫 さあ進もう

悩んだ違いが ひとつの虹となる
見渡せば つながる色 鮮やかなひかり
私でいいんだ あなたでいいんだ
いつだって 希望の虹 きっとここにある

すべての出会いが 七色に輝く
世界中 あふれる虹 ひとつのひかり
生きてて良かった 出会えてよかった
それぞれの 希望の虹 きっとかかってく

その虹は 笑顔の虹 しあわせのひかり