海外への関心度の実態

子ども向けの英会話教室や、学校での英語教育もどんどん前倒しになり、「トビタテ留学JAPAN」のようなプログラムもできたり、まだ中学生でありながらも海外留学へ、なんて話も時々耳にする。

一方で、海外に行くと、アメリカやヨーロッパだけでなく南米でも、韓国と中国の認知が高まっていて、ビジネスや旅行で来ている人、留学で来ている人も日本人よりかなり多いように見受けられる実感がある。現地の人にとっても、そうした韓国や中国の方が日本より関心を持たれている。

日本は「内向き志向」は本当なのか?(肌感覚ではそう感じる。)
実態が気になり改めて調べてみた。


●まず最初に見たのは「トビタテ留学JAPAN」。
2013年に始まった文部科学省と民間企業の官民一体型留学促進キャンペーンで、世帯収入にもよるが、留学だけでなくインターンやボランティア、調査活動なども対象で、授業料、現地活動費、渡航費などに対する奨学金を支給したりている。

トビタテ留学のHPにあるデータによると、「短期留学・語学留学、海外インターンシップなど単位取得を伴わない留学も含めた高校生、大学生の留学数は年々増加しています。留学プログラムや奨学金が増えてきていることや、グローバル化が進む中で海外に関心を持ち、将来に備えよう学生が増えてきています。」

https://www.tobitate.mext.go.jp/about/case/index.html

●しかし一方で、留学期間別の留学者数推移でみると、「2009年から2014年にかけて留学生の内訳を見てみると、1カ月未満の留学生数が、1万6873人から4万8853人と3倍に増えています。伸び率は留学期間が長くなるほど小さくなり、1年以上留学する人の数は、5年間でほとんど増えていません。」

日経DUAL
http://dual.nikkei.co.jp/article/085/11/?P=4)


●文科省調査による現役高校生への調査では、

留学したい 40%
留学したくない 60%

理由としては、
言葉の壁(56.0%)
経済的に厳しい(37.9%)
留学方法、外国での生活、勉強、友達関係の不安(33.6%)
魅力を感じない(32.3%)

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/07/06/1386749_27-2.pdf


●2016/17 アメリカへの留学生数では、もはや韓国の3分の1以下、
人口が日本の約5分の1の台湾よりも少ない…

中国    350,755
韓国    58,663
ベトナム    22,438
台湾      21,516
日本      18,780


海外に出ていく人が少ない理由は、
●外国への興味関心が低い 
●英語力が不安
●危機感を感じていない

が大きなポイントなのは間違いなさそう。

海外に関心をもたないようになったのは、
「日本すばらしい」を連呼するメディアの影響もあるのかとも思うが、
実態はどうなのだろうか。

ゲームする時間が増えていることも関係してるのかもだけど、韓国もゲーム大国だ。


もう少しダイレクトな調査をしてみたいと思う。

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