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楽観的でいるほど、健康に

グラスに水が半分のとき、もう半分しかないと思うか、まだ半分あると思うか。あなたはどちらだろう?

楽観主義であることは、心血管疾患へのリスクを下げること、そして悲観主義はそのリスクを高めることと関連があったことが明らかになった。

これは、JAMA(Jornal of the American Medical Association:米国医師会によって年に48回刊行される、国際的な医学雑誌。世界で最も広範に読まれている医学雑誌である。)で発表された研究データだ。

データの抽出は、2019年7月2日に至るまでのPubMed, Scopus, PsycINFO の電子データベースを検索し、 楽観主義・悲観主義と心血管疾患や総死亡率との関係を調査する全てのコホート研究(分析疫学における手法の1つであり、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる観察的研究である)を、以下の用語を用いて特定した。:楽観主義、楽観的説明スタイル、悲観主義、結果、臨床成果、臨床エンドポイント、死亡率、死、心血管疾患、脈拍、冠動脈疾患、冠動脈心疾患、虚血性心疾患、循環器疾患

この検索により、229,391人のデータからなる15の調査結果がもたらされた。そのうち10の調査は、心血管疾患に関するデータを、9の調査は総死亡率に関するデータであった。プール解析(複数の研究の元データを集めて再解析する方法)で、楽観主義は心血管疾患リスクの軽減と大幅に関連があることがわかった。

この発見は、①楽観主義でいるマインドセットの推進と、②悲観主義の削減は、予防衛生に非常に重要な要素であるということを意味する

(Association of Optimism With Cardiovascular Events and All-Cause Mortality/ JAMA: https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2752100)


もちろん、最悪の場合や、もしものことを考えて計画を練ったり考えたりすることが必要な時もあるけれど、自分自身の日常では、できるだけ楽観主義でありたい。

悲観主義は、悪い方悪い方へと考えてしまうというスパイラルにはまってしまうことが少なくない。どうしようもなく不安や心配が襲ってきたら、そこから抜け出すには、

まず自分をナーバスにしている情報から一度離れることだ。

そして、何が不安なのか、心配なのかを、紙に書き出してみることだ。頭の中で考えていても、浮かんでは消え、浮かんでは消え、で「なんとなく不安」という状態を切り離すことができない。
紙に書き出して、何が不安なのかを見える化することで、その不安の上昇はいったん落ち着き、どうしたらいいのかに思考が向き出すはずだ。

健康のためにも、ぜひ楽観的に!


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