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令和6年6月議会  清水彩子の一般質問②【ちいろば教室について】

【清水彩子の質問】
ちいろば教室は、療育の観点から支援が必要な、就学前までの子どもが通所する施設です。昭和40年代初頭に、保護者による自主事業として活動が始まり、昭和46年に市の事業として引き継がれ、令和元年10月からは児童福祉法に基づく児童発達支援事業所となりました。
現在、福祉会館の二階で運営されています。ちいろば教室はどのように運営されているのか、①運営について②職員について伺います。

【市長答弁】
ちいろば教室につきましては、児童福祉法に基づく児童発達支援事業所として設置され、満3歳から小学校就学前までの障害児に対し、個別支援計画に基づき日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練など、必要な支援を行うことを目的として、一日当たりの利用定員を10人と定め、月曜日から金曜までの午前9時から午後5時まで開所しております。

次に、2点目について、お答えいたします。
当該事業所につきましては、児童担当課長が管理者となっているほか、児童発達支援管理責任者として、保育士の資格を持つ正規職員を1人、児童の療育を担当する保育士及び児童指導員の資格を持つ会計年度任用職員7人を交代で配置しており、法令等に定める人員配置基準を満たしている事業所となっております。
なお、当該職員については、有資格者として通所利用障害児への療育やその家族に対して支援を行うとともに、研修などを通じて、さらに専門知識を習得できる機会を設け、職員としてのスキルアップを図っております。

(再質問)
2項目めの「ちいろば教室について」再質問します。①運営についてから伺います。開所時間は市長答弁で9時から5時とのことでしたが、預かり時間を教えてください。

(答弁)
開所時間につきましては、平日の午前9時から午後5時までとしております。個別支援計画に基づく訓練等の実施時間につきましては、午前10時から午後2時までとしております。

(清水)
一日の流れを教えてください。

(答弁)
登所から降所までの流れをお答えいたします。
午前10時までに登所し、その際、「持ち物の整理」や「排泄・手洗い指導」を実施します。
10時10分からは、「朝の集会」、「体操」、「音楽遊び」などの設定療育を実施します。
11時10分からは、「水分補給」、「排泄・手洗い指導」を実施します。
11時20分からは、散歩などの「戸外遊び」、玩具などを使った「室内遊び」、椅子取りゲームなどの「集団遊び」を実施いたします。
正午からは、「昼食の準備」、「排泄・手洗い指導」、「食事指導」、「歯磨き指導」、「衣服の着脱指導」を実施します。
午後1時からは、個別課題として、「自由遊び」を実施します。
1時40分からは、「後片付け」、「帰りの準備」、「排泄・手洗い指導」、「帰りの集会」を実施し、2時には降所いたします。

(清水)
わかりました。平均して一日何名くらいの子どもが利用しているのでしょうか。

(答弁)
令和5年度の実績で申し上げますと、
開所日数243日、 利用延べ人数:1,886人、1日平均の人数は「7.8名」でございます。

(清水)
お昼から行くなど、そうした場合、柔軟に受け入れてもらえるのでしょうか。

(答弁)
登園される時間帯によっては、訓練等を実施する時間が十分に確保できないなどの懸念もあることから、ご相談の内容に応じて対応することとしております。

(清水)
朝に通院をして遅れるなどあると思いますが、保護者にも自由がきく時間が必要であったりしますので、保護者の意向を聞いていただきたいと思います。遅れたことで、利用を断られたケースがあったとのことで確認しました。
進路についてはどのように保護者と話をしていますか。ちいろば教室と就学相談は連携はとっているのでしょうか。

(答弁)
就学のご相談をいただいた際は、教育相談室をご紹介しております。
教育相談室とも情報共有するなど連携を図り、児童にとって最善の選択になるよう支援しております。

(清水)
最善の選択ができるよう、教育相談室、保護者などその子に関わる方々と連携とっていただきたいと思います。東京小児療育病院の地域連携事業はちいろば教室でも活用しているのでしょうか。

(答弁)
近年では、当該事業の利用実績はありませんが、ご相談があった際には対応できる体制は整えております。

(清水)
宜しくお願いします。外部から定期的に来て、ちいろば教室の運営に携わっている人がいましたら教えてください。

(答弁)
市の独自事業として、「言語聴覚士」、「作業療法士」、「音楽療法士」、「理学療法士」の先生方を外部講師としてお招きし、多様な訓練を実施しております。
また、「特別支援教育サポーターつなぎ」代表の宮本紀夫先生をお招きし、職員向け、保護者向けの講習会を実施しております。

(清水)
他の事業所と連携は取っているのでしょうか。

(答弁)
立川市のドリーム学園や、昨年度までは東大和市のあけぼの学園と、運営方法等の情報交換をしております。今年度においては、つみき保育園との交流を再開する予定です。
また、「自立支援協議会」に参加し、情報共有を図っているところです。

(清水)
連携をとっているとのことで、わかりました。食事介助ですが、食事中の誤嚥についての心配がありますが、事前に食事の研修はあるのでしょうか。また、窒息の症状があった時、すぐに詰まらせたものを除去できるように職員は救命講習を学んでいるのでしょうか。

(答弁)
救命講習、アレルギー研修等を実施し、誤嚥防止の対応などについて習得する機会を設けております。また、本年度には新たにエピペン研修を行う予定です。利用児童の安全を確保するため、この取り組みは継続していきたいと考えております。

(清水)
保護者アンケートについてですが、職員に直接渡すため、誰が書いたのか分かる形になっているようですが、子どもを預けていると、厳しい意見は書きづらいと思うのですが、わからぬ形に改善できないでしょうか。

(答弁)
アンケートは無記名でお願いしておりますが、職員に渡す提出方法をアンケート回収箱への投函にするなど、変更する予定です。

(清水)
無記名であっても、人数が少ないので、内容によって誰が書いたかわかってしまうので、第三者アンケート同様、第三者が読み、わからぬ形で運営に反映させるなど工夫していただきたいと思います。ちいろば教室も民間委託の考えはあるのでしょうか。

(答弁)
現状では、明確な方針などは定めておらず、当面の間は現行の、直営での運用を継続するものと考えております。
ちいろば教室を「児童発達支援事業所」として継続していくには、「児童発達支援管理責任者」の確保や「保育士、児童支援員」など、要件を満たす人材の確保が必要となります。直営での運用を継続するに当たって、この点は大きな課題であると考えております。

(清水)
自発管の確保は大変だと思いましが、事業を継続していけるよう宜しくお願いします。
おもちゃについても、良いものを選んでいただいたり、種類も適切に用意していただき、子どもたちにとって大好きな場所であるよう宜しくお願いします。

②職員のことを伺います。職員は、管理者が1名、正規職員が1名、会計年度任用職員が7名の合計で9名であって、会計年度任用職員については、交代勤務ということでわかりました。
職員間で、子どもに対しての引き継ぎはありますか。

(答弁)
朝のミーティングや共有ノート、生活記録などを活用し、利用児童の日々の状況等を共有しております。

(清水)
定期的な職員会議は月に何回やっているのでしょうか。

(答弁)
会計年度職員も含めて、職員全員が集まっての職員会議は、交代勤務の職員もいることから、毎月実施しているわけではありませんが、適宜実施しております。
また、出勤している職員間でのミーティングは随時実施しておりますが、その際にはミーティングに参加できない職員につきましては、後日情報共有を図っております。

(清水)
わかりました。9時に出勤する、短い時間の会計年度任用職員が、
バスに乗るそうですが、9時出勤、9時バス出発というスケジュールに無理はないのでしょうか。

(答弁)
職員のバス添乗については、勤務時間が6時間の会計年度任用職員が添乗する運用としております。ご指摘のとおり、出勤時間を考慮する必要があることから、現在のバスの出発時間は、午前9時5分としております。
また、勤務時間が7時間の会計年度任用職員が、バスを利用しない児童の受け入れや、訓練の事前準備などの対応に専念することとしていることから、原則としてバスには添乗しない運用としております。

(清水)
9時ではなく、9時5分になったとのことでわかりました。バスに乗る職員は、朝のミーティングに出られないように思いますので、どこかでミーティングの内容の共有ができていればと思います。常勤や7時間勤務の職員はバスに乗らないそうで、そうなると、バスを利用する保護者と勤務時間の長い職員ほど、会う機会がなかなかないので、保護者と顔を合わせる意味でもバスに乗るシフトもあってもいいのではないかと思いました。

職員研修は、内部研修か外部研修かお聞きします。

(答弁)
先程も少し触れましたが、「特別支援教育サポーターつなぎ」代表の宮本紀夫先生をお招きしての、職員向け研修及び保護者勉強会を合わせて年3回実施しております。また、東京都福祉保健局などが主催する研修に、随時参加しております。

(清水)
羽村特別支援学校、武蔵村山市の教育委員会、東大和教育委員会、三市で特別支援に関する講演会があるそうですが、そうした情報は職員にあるのでしょうか。勤務時間内に行くことはできるのでしょうか。

(答弁)
利用児童の療育を優先することが原則となりますが、機会を捉えて極力参加できるよう、調整をしております。
なお、講演会等は勤務時間内に実施されることが大半であることから、出張での参加が前提であると考えております。

(清水)
わかりました。職員がよく学び互いに高め合いながら、良い雰囲気で仕事をしていただければと思います。子どもたちが楽しく通うことができ、保護者が安心して子どもを預けることができるよう、笑顔の多いちいろば教室の運営を宜しくお願いします。以上で2項目めの質問を終わります。

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