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令和6年6月議会 清水彩子の一般質問③【障害児相談支援事業所の利用について】

【清水彩子の質問】
利用希望者に対し、障害児相談支援事業所が少ないため、定員に達しており利用を断られる状況が生じています。利用できなかった保護者は、その後どのようにしたら良いのかの情報がなく、各自が手探りで様々な機関に問い合わせ、支援を探すことになっています。また、相談支援事業所についても、相談支援員を増やすなどして、保護者対応ができるように整備していく必要や、保護者のニーズに応えられるようにしていく必要があり、整備の必要がある状況にあるため、相談支援事業所の利用について伺います。

【市長答弁】
障害児相談支援につきましては、障害児通所支援の利用を希望する障害のある児童に対し、その環境やサービス利用に関する意向を反映した障害児支援利用計画案を作成しており、市内では5事業所でサービスが提供されております。
市内の事業所におきましては、相談支援専門員の不足等により、利用計画が立てられず、一部では市外事業所の利用やセルフプランにより対応いただいている状況もあることから、利用計画の作成環境を整え、適切な支援が受けられるよう努めてまいります。



(再質問)
3項目めの再質問をいたします。市内の障害児相談支援事業所名、それぞれの計画件数を教えてください。 

(答弁)
市内にある障害児相談支援事業所の事業所名と事業所ごとの計画件数につきましては、あかつきコロニー相談支援センターが155件、東京小児療育病院地域支援センターが45件、ケアプランセンターゆいゆいが50件、相談支援センターWalkが107件、マルクサポートが8件となっております。
5か所の事業所で365件の計画支援を行っている状況となっております。
なお、これらの5事業所につきましては、障害児以外も対象としているため、その件数もこの計画件数に含んでおります。

(清水)
従事する相談支援専門員の数を教えてください。

(答弁)
相談支援専門員の人数ということでございますが、あかつきコロニー相談支援センターが3名、東京小児療育病院地域支援センターが10名、ケアプランセンターゆいゆいが2名、相談支援センターウォークが3名、マルクサポートが1名となっております。

(清水)
児童発達支援施設や放課後等デイサービスに通所するには、障害福祉課が発行する「通所受給者証」が必要になります。その発行のために、病院の診断書等が必要になりますが、相談支援が受けられずセルフプランで作成している方もいますが、昨年度中にセルフプランで受給者証を発行している方は、延人数でどのくらいいますか。

(答弁)
相談支援を受けることができずセルフプランを作成し提出していただいている方は、令和5年度の更新対象者で48人、新規に提出された方で12人となっております。

(清水)
令和2年9月議会でも、この件については質問していまして、当時、障害児相談支援事業所を増やすことに努めていきたいとのご答弁でしたが、なかなか改善されない状況であるとわかりました。
 
事業所が増えない理由については、報酬単価が低いという理由や、障がい児の相談支援専門員は、報酬が少ないなど、そういった収入面で課題もあるようですが、どのように事業所を増やしていけるか、引き続き市が関与できることを考えていただきたいと思います。

障害のある子たちの放課後問題ですが、児童発達支含め支援事業所の不足があり、親のレスパイトや就労に向けられる時間がなかなかない状況ですが、市としてはどのように考えていますか。

(答弁)
御家族の休養や就労の支援につきましては、訪問看護事業所の看護師を派遣する重症心身障害児等在宅レスパイト・就労等支援事業を実施してまいりました。
また放課後等デイサービス等の利用につきましては、実態の把握に努め、その状況を踏まえながら、サービス需要に応じたサービス提供体制の確保に向け、必要な取り組みを行ってまいりたいと考えております。

(清水)
宜しくお願いします。移動支援についてですが、需要はあるようですが、事業所不足で使いたくても使えない状況にあります。武蔵村山市は、現在余暇支援のみですが、それでは使いにくい、自立を目指すための支援なら登下校支援も検討してほしい、利用目的の選択肢が広がってほしいという声があります。

立川市では令和6年4月から自宅以外への送迎や利用範囲が広がっています。これまで利用できなかった、通学時、障害福祉サービスの通所時、自宅以外の場所からの利用、自宅以外の場所への利用ができるようになりました。通学通勤で利用できない理由はなんでしょうか。

(答弁)
本市の移動支援につきましては、現状では、基本的に通年かつ長期にわたるもの等は対象としておりません。
現在のところ通学については、通年かつ長期にわたるものと判断しており、特別支援学校通学者の下校時の送迎が困難であると認められる場合に限り利用できることとさせていただいております。
 
(清水)
これは、市の判断ですから、「対象にしていないからできない」というところで止めずに、利用者の声を聞いていただいて、検討はする必要はあると思いますので、ご検討宜しくお願いします。

 障がい児のサービスは、非常に複雑です。保護者が支援をよくわからないのですが、市の窓口に行っても、冊子はいただけても、細かい部分でわからないことがたくさんあります。保育コンシェルジュや、おくやみコーナーのように、障がい児サービスについて、コンシェルジュのような担当が必要だと思いますが、担当を配置できないでしょうか。

(答弁)
現在のところ、窓口にコンシェルジュのような職員の配置は考えておりませんが、窓口で対応する職員が日々知識の習得と制度への理解を深め、わかりやすい説明・案内ができるよう努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。
 
(清水)
わかりました。障がいの種類、制度の種類はたくさんあり、大変だとは思いますが、不安を抱えながら行く方も多い窓口ですので、少しでも安心して帰っていただけるように宜しくお願いします。

子どもに障がいがあると、様々な面で保護者は大変なので、少しでも保護者の負担が軽減できるように、障がい児支援を充実していただきたいと思います。以上で3項目めの質問を終わります。

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