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令和6年6月議会 清水彩子の一般質問⑤【児童発達支援センターの設置を】

【清水彩子の一般質問】
日本では、全ての自治体に児童発達支援センターを設置することを基本としており、武蔵村山市の児童発達支援センターは、東京小児療育病院ということになっています。

東京小児療育病院の児童発達支援センターは、その専門性から重症心身障害児に特化しています。
現状では、市が児童発達支援センターを設置し、市内の親子を支援しているということではなく、東京小児療育病院が幼少部の重症心身障害児を対象に設置しているセンターです。

発達障がいの子どもは多く、支援を必要とする子どもたちは増加しています。保育園、幼稚園、学校以外の場からもサポートできるよう、利用する親子のために、縦割りを解消し、子育て、教育、障がい福祉が一体となった児童発達支援センターは必ず必要です。武蔵村山市は、発達障がいにしっかりと対応できる児童発達支援センターを設置しないのか伺います。

【市長答弁】
児童発達支援センターの設置につきましては、令和6年2月に策定しました、第七期障害福祉計画・第三期障害児福祉計画におきまして、障害児支援の提供体制の整備等の中で設定目標として定めているとおり、市内に1か所ある児童発達支援センターを継続して活用していく考えでございますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

(再質問)
多摩26市で、専門性により対象者を限定しているセンターはどのくらいありますか。

(答弁)
ホームページ等で確認をさせていただいた中で、多摩地区に所在しております児童発達支援センターは25施設ございますが、25施設の中で専門性により対象者を限定している施設は4施設でございました。

(清水)
対象者を限定している4施設がある市で、児童発達支援センターがその施設しかない市は何か所あるのでしょうか。

(答弁)
4施設の所在する市で、当該児童発達支援センターのみの設置となっている市は3市となっております。

(清水)
26市中、武蔵村山市とあと2市だけが、発達障がいのお子さんなどが通所の利用などできない状況であるということでわかりました。多摩26市の児童発達支援センターの設置状況について教えてください。

(答弁)
本市を含めた多摩26市の児童発達支援センターの設置状況でございますが、公設として直営又は委託で運営している市が13市、民設民営のセンターだけが所在する市が本市を含めて9市、未設置の市が4市となっております。

(清水)
未設置の所でも、計画中のところもあるのではと思います。
市は、どのように東京小児療育病院の児童発達支援センターと連携を取ったり支援をしているのでしょうか。

(答弁)
未設置の市の令和6年度からの障害児計画等を確認させていただきましたところ、いずれの市も整備を検討していくという記載がございました。
また、本市における東京小児療育病院の児童発達支援センターとの連携ということでございますが、本市の自立支援協議会の部会に委員としてご出席をいただき、地域の実情に応じた適切な事業の実施や地域の障害福祉のシステムづくり等に参画していただいているところでございます。

(清水)
数年後には未設置の4市も含め17市が、公設として直営又は委託で運営するようになるということでわかりました。
武蔵村山市は、整備の計画もなく、東京小児療育病院の1か所があるからいいとしていていて、利用する市民の利便性の向上や、児童発達支援センターを中心としたネットワークの構築を描いているのか心配しています。
日頃より、東京小児療育病院には自立支援協議会などでお世話になっていますし、市民のために様々なご協力をいただいていますので、市も協力をする必要を感じます。

児童発達支援センターは、地域における障がい児支援の中核を担う場所とされていますが、市は東京小児療育病院に委託していないため、市のホームページをはじめ、「武蔵村山市 児童発達支援センター」と検索しても、児童発達支援センターが出てきません。市が周知して相談等の利用を呼び掛けることはできるのでしょうか。

(答弁)
東京小児療育病院の児童発達支援センターにつきましては、民設民営の児童発達支援センターということもございますので、市のホームページで周知等を行っておりませんが、東京都の委託事業として地域療育等支援事業にも取り組んでおり、その中で地域の障害児やそのご家族からの相談に応じる体制となっているようでございます。
市としましては、当該センターの意向等を伺いながら、市民の利用につなげるため、周知等について今後考えてまいります。

(清水)
直営でも委託でもない状況では、周知が難しいと思います。児童発達支援センターには、中核とした役割が求められるので、正式に委託をし、全ての障がいに対応していただくか、市がもう1か所設置するかなど児童発達支援センターについて検討が必要です。 
東京小児療育病院の初診が3か月待ちとの事です。通院までは考えていないお子さんや、巡回相談や健診で気になったお子さんが気軽にすぐに検査を受けられる場や、発達の相談ができる窓口の一本化をお願いします。今のままでは市民が児童発達支援センターを見つけることさえできません。 本当に大切なセンターなので、お考え頂くようお願いします。 
都の委託事業については、市内にある病院が、市民が利用できるサービスを行っているので、連携をとり協力してください。

他市の児童発達支援センターですが、近隣では支援を一体化させるための整備が行われています。
東大和市は、2024年4月に「子ども発達支援センターつむぎ 東大和」を開設。
福生市は、令和6年4月より、福生市福祉センター内に児童発達支援センターを開設。
府中市は、令和6年4月子ども発達支援センター「はばたき」を開設し、業務内容は、総合相談、教育相談、就学転学相談、指定特定相談・指定障害児相談、児童発達支援、保育所等訪問支援、グループ・個別支援、その他家族・地域支援。
府中市のように福祉部門と教育部門に関する相談窓口を一体化しているところあり、その必要があると思います。
子育て、教育、障がい福祉が一体となった児童発達支援センターの設置を宜しくお願いします。以上で質問を終わります。

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