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久しぶりのときめきを

昨日、私は息子の高校に向かっていました。

今、私は徒歩通勤をしていて車に乗る機会が

随分と減ってしまいました。


私は運転にはことのほか自信がないのですが、


運転が下手くそなことを財産だと思っています。


下手くそだから、今まで車に乗ってこられて


人を傷つけることがなかったから。


下手くそなことは、私のお守りです。


下手くそですが、車を走らせる1人の時間は

好きです。


頭の中でいろんなことを整理するにも、


好きな歌を熱唱するにも、車時間は最適です。


息子の高校に行き、PTA会費の会計監査をしました。


役員の籤引きを引いて早一年。


電卓を脇に置き、帳簿を確認しています。


事務の先生は、私ともう1人の役員さんに

すごく丁寧に教えてくださいました。

通帳と帳簿を照らし合わせて、一つ一つ


きちんと確認しました。


誇りと責任を持ってお仕事をされていることは、


まとめられた書類から伝わりました。


私たちは、数字の帳尻を確認したのではなく


息子が通う学校の先生たちが、どれほどまでに


まじめに真摯に仕事と向き合っているかを


確認させてもらいにきたような気がしました。


会計には一点の濁りもなく、会費の処理には


配慮もありました。


私ももう1人の役員さんも、サインをして

判をついて、自然に事務の先生に


ありがとうございました。と言いました。


息子はいい学校にお世話になっていると


嬉しくなった帰り道。


ふと、中学生の頃の思い出が蘇りました。


その思い出を入り口に物語の種が芽吹きました。


あれがああだったら。


あのことがこんな風なら。


いくつかの場面がくっきりと浮き上がり、呼吸を
はじめました。


書きたいな。久しぶりにときめきました。


実は。


コンテストに出すnoteを書いては消して、書いては立ち止まる日々でした。


仲間のnoteを読むと、感激の後に嫉妬に襲われ
また、ダメかもしれないと足がすくみ、
これじゃダメだ、これじゃ選ばれない。そんな
臆病にまとわりつかれた日々でした。


車の中で、流れるスピッツに物語は生き生きと熱を帯びて、私を包みました。


好きに書こう。

私は何者でもないのだから。

このときめきを、手放すわけにはいきません。

コンテストに間に合わなかったら、

おだんごは寄り道していると思ってください。

コンテストに間に合ったら、

欲しがりなんだからと笑ってください。

好きに書こう。

何者でもないことは財産です。

選ばれることよりも大切な物語。

先生、私を卒業させます。は、

恋の話が何より下手くそなわたしの挑戦です。


下手くそはお守りですからね。


私の物語の行き着く先によかったら


一緒にお出かけしてください。

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