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5/2 つまんなくて、嫌なことされるのに、なんで行かないとならないのか

1年生の夏休み明けから学校に行かず、2年生になったら行く! と言っていた息子。

始業式から娘よりも早く家を出るなど、最初のうちは楽しい! と通っていたのだけれど、先週からまた行きたくない、と行き渋るように。
(まぁ、いきなり0から100になって、そうならないわけがないよね 笑)

火曜日、息子にどうしたのか、何が嫌なのか、何度か聞いたけれど、すぐに返事はない。
何度目かに、何が嫌なのか、何をしてほしいのかも、言わないとわからないよ、書くでもいいから伝えないとわからない、と少し強めに言うと、机に座って、黙って紙に何か書き始めた。

書き終えたようなので、見せてもらうと
「べんきょうはしたいけど、じゃましてくる子がいるから行きたくない」
という文字と、机の座席表、そして席の4~5つに〇のついた絵が。
〇が「邪魔してくる子」の席らしい。なるほど。

そのあと夫が息子に聞いた話によると、
「歩きまわったりする子がいるのはいいんだけど、消しゴム取ったり、息子の)連絡帳をばしばし叩いたりする子がいるのが嫌なんだよね」ということだそう。

「じゃあ、邪魔されて嫌だ、というときに、保健室や他の教室で自習する、とかできないかな? その時だけ廊下で一人でプリントさせてもらうとか。勉強したい、がどうすればできるか、先生に相談しに行こうよ」と、翌日の放課後、息子と一緒に先生に相談に行った。


2年生の担任の先生とは、その前に保護者会で全体の保護者の一人としてご挨拶はしていたけれど、個別にお話しするのは初めて。

放課後の教室で、先生がまず息子に「行きたくない気持ち、わかるよ」と声をかけてくださったので、絵を先生に見せていい? と息子に聞いてから、先生にも例の座席表の絵を見ていただく。
本人はこういう状態のようなんですが、今日は何ができるかご相談できるとありがたいと思っています、とお伝えすると、こうしてご相談いただいたのは初めてです、と逆にお礼を言っていただいた。

私と先生とで話している横で、息子はもごもごと言葉にしづらそうにしていたので、「なにか書く?」と私が息子に促すと、先生が紙を用意してくださった。息子は自分の道具箱から鉛筆を持ってきて、私たちから離れた席でなにやら書き始めた。

先生は、学校での息子の様子から率直に感じていることや、今は保健室は計測に使っていることも多く空いていないこと、席を気になる子の席から少し離してみるのはどうか、などいろいろ一緒に考えてくださって。
息子の行動や気持ちを理解しようとしてくださること、学校で、家での様子を共有しながら、何がよさそうか一緒にご相談できること、ありがたいなと思う。

持ってきた座席表の絵と、教室で書いた紙と、先生がよければ参考にしたいのでいただけませんか、と仰ったのでお渡しする。
最終的に、先生と息子と、席を変えた上で翌日この時間から来てみよう、となり、帰ってきた。


翌日木曜は、学校に息子を送って行き、下校時刻に迎えに行った。
金曜は、また行きたくない、と言って休む。
月曜は、3時間目から下校まで。

今日は、「給食だけ食べに行く」と言うので、給食の前に私が送り、息子が食べ終わって掃除をして友達と遊んで、を学校で待って、一緒に帰った。
自分ではっきり決めていることは、彼はさっと動く。
教室に戻っていく友達ともさっと「じゃあね!」と別れて、帰るよー、と私に言う。なんの躊躇もないのはすごいなぁ。


クラスの廊下に掲示されていた息子の絵

息子としては、「授業はわかっている内容で、つまんない。その上、邪魔してくる子がいて嫌。なんで行かないとならないのか?」という感じなのだと思う。

「学校で学ぶのは、勉強だけじゃない」
「嫌なことを伝える、表現する、自分で言えなかったら人に頼んで伝えるとか、どうすれば自分を守れるのか、嫌だということを伝えられるのか。
学びたい気持ちを我慢しないでいられるのか?」
「そして、他の子がこうしたい、というのがあなたにとっては邪魔でも、こうしたい、と思う相手の気持ちもどうしたら大事にできるのか」
「そういう、人との関わりも、教科だけじゃなくて今あなたが学ぶこと。
嫌だなとか、うまくいかなかったなとかも含めてね。
だから、学校や、学校じゃなくても、家族以外の人や友達と関わる場所が必要だとかーちゃんは思っているよ」
と伝えると、

「ふむ。なっとく」
と、妙な口ぶりで言う。

行きたい時は何時間目からでも、給食だけでも行こう、という話になったところで、GW。
先生ともそう話していて、いつでも歓迎です、と迎えてくださるのがありがたい。

どうなっていくか、長い目で、かなー。

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