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インド滞在記:パンチャカルマのとある一日

現在、インドのジャームナガルという地域のアーユルヴェーダ医院にてデトックス療法(パンチャカルマ)を受けている。

その時々の施術によって1日の予定は変わるが、大まかなルーティンというのはあるので、そちらを紹介したい。

朝の時間

朝は6:30のお護摩的な儀式から始まる。
夜間に常駐しているスタッフがお護摩(的な儀式)の用意をして、スタッフと滞在者の全員で火を囲みながら10分ほどの勤行(的なこと)をする。
ココナッツの皮とギーに火をつけ、マントラを唱えながらパンチャカルマゆかりの神様に薬草を捧げつつお祈りをするのだ。

その後、血圧チェック、部屋の清掃などが入り、食欲が出てきた時点で軽い朝食をとる。私の体質に合わせているのかもしれないが、朝食はしっとり系の一皿だ。
今朝はオーツのカレー煮的なものでとても美味しかった・・いつも食事が至福だ。

熱したギーにスパイスと野菜を投入、その後水とオーツ、塩を入れて5-10分ほど煮る

朝食前、あるいは午前の施術前にはドクター(Dr. Mehul)との問診である。
体調によってその日の施術や食事内容を決めるので、場合によっては当日の朝までその日の予定が決まらないこともある。

今回滞在している医院では、基本的に施術は午前と午後の2回行われる。
施術後は1時間ほど部屋で休憩し、必要に応じてシャワーを浴びる。

昼から夕方の時間

さて、待ちに待ったランチである。
これまでヴィレチャナという療法で10日間ほど食事がイレギュラーだったので、久々のレギュラー食が嬉しい。

今日のランチ:チャパティ、豆のカレー、野菜炒め(どれも辛くない、美味)
チャパティは目の前で焼いてくれる!嬉しい

お昼前後には再度ドクターの問診だ。
問診では便通や食欲の有無など確認しつつ、気になっていることなどないか聞いてくれる。きめ細やかにこちらの状況を確認し、対応してくれるのが良い。
時間がある日には色々聞きたかったことについて教えてもらったりもする。

食後一息ついたら、夕方まで少し時間がある。
空き時間は好きに過ごすので、ゴロゴロしたり、netflixみたり、本を読んだり、ちょっと気がむく程度に仕事したり、スタッフのご飯作りを見学させてもらったり。

パンチャカルマ中はリラックスしてストレスフリーで過ごすことがとても大事だと言われる。パンチャカルマで教わる大事なことの一つが「いかに休むか」「リラックスするか」である。

部屋のすぐ外が共用スペース(食卓)とキッチンになっており、調理の様子をみたり、
カフェ的な気分でちょっと読書をしたり作業したりできる

14時頃には2回目の清掃が入る。ちなみに部屋の様子はこんな感じだ。2人部屋を1人で使っている(写真には入っていないが左手にシャワー&トイレ部屋がついている)。

15時すぎ、お腹が空いていたらおやつ&お茶タイム。食欲に応じてフルーツを食す。時にはお煎餅的なものも出てくる。

今日のおやつ:お茶、梨、お煎餅的なやつ

一息ついたら16時からは2回目の施術だ。ここからはあっという間。
施術後に休憩し、シャワーを浴びたら夕方の瞑想の時間となる。

瞑想はドクターに教えてもらいながら、毎夕15分程度行う。
このタイミングでドクターの問診も行われる。

*ちなみにこの医院は2人のドクター(ご夫妻)により運営されており、瞑想をリードするのはDr. Dharaだ。

夜の時間

そうこうするうちに夕ご飯の時間だ。
今日はキチェリ(豆と米)、スープ、野菜炒めだった。(写真撮り忘れた)

食後にはドクターによる問診があり、翌日の予定などが伝えられる。
早寝が推奨されており、デトックス療法中だからかこの頃にはもう眠くなってくるので、夜は早めに寝る。

*このブログを書いているのは8月だが、ジャームナガルは雨季でそんなに暑くない。一日中エアコンなしで過ごせる気温で、夜も30度以下。寝苦しい夜も今の所ほとんどないのが快適だ。

以上が現在滞在中の医院でのモデル的な1日だ。

生活パターン乱れがちなヴァータ民としては、起床・食事含めて時間がある程度決まっていると心身ともに楽だというのを実感する。

一方、これまで「あれも」「これも」と日々のルーティンに「やること」「摂るもの」を入れていたのだが、それを「守る」ことが目的化していたことにも気づいた。自分の状況によって合わなくなっていた/負担になっていたルーティンもあったなと今になってわかる。

ここでは何よりも「体調優先」で、ヴィレチャナ後の3日間は「絶対的に休養する」ために朝のお護摩も夕方の瞑想も無しで休んでいるように、という方針だった。(食事もスープだけの日、お粥とスープの日、と段階を踏んで変えていく)

日々のルーティンがあると何も考えずに実行しがちだが、『今』の自分の体調や状況を観察しながら、「今これをやるのは本当に必要?」と問うことも大事だなと思う。日々のあれこれとは、そこそこのバランスで付き合っていきたい。

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