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「ゲレンデがとけるほど恋したい」一世を風靡した圧倒的歌唱力

私が初めて聴いた時、「こんな声が出せるってすごい!」と驚いた人が2人います。
1人がドリカムの吉田美和さん、そしてもう1人が広瀬香美さんです。

まだ「冬になったらスキーに行くのがオシャレ」という時代、広瀬香美さんの「ゲレンデがとけるほど恋したい」は、スキー用品のCMソングとしてテレビで流れていました。

どこにでもいるような、お茶目でかわいい女の子が心の中で考えているような気取らない歌詞と、誰がどう聴いても王道にカッコいい曲調のアンバランスさが魅力的。
そこに広瀬さんの度肝を抜く歌唱力…三拍子揃ったこの曲が売れないはずがないなと当時から思っていました。

25年も前の曲とは思えない、いつまでも新しさを感じるこの曲。でも、今改めて聴いてみると、当時は気づかなかったことも色々思ったりします。

主和音(ハ長調ならドミソ)から始まらない曲の出だし。そしてさらに曲の間中ずっと長調と短調を行ったり来たりする不安定さがすごい!恋の相手の気持ちが分からない歌詞と、とても重なるところがあるように思います。

でもすごく疾走感のある曲調が、そんな恋愛のネガティブ要素を吹き飛ばすかのように新鮮で、とても爽やかに仕上がっている。
テンポが劇的に速いわけでもないのに、なぜこんなに自分が風を受けてるような速さを感じるんでしょうね?

そして、2番が終わった後の間奏部分では、今まで強気だった女の子の違った一面も感じられるように思います。「私のこと好きかな?ダメかな?」という揺れる気持ちを、2つのコードが行き来することで、聴いてるこちら側も体験してしまう…
そこからまた「まさに絶好調!」とサビに戻り、全力のジェットコースターのような疾走感を取り戻します。(スキー用品のCM曲だけど、この速さはスキーというよりもはやジェットコースター)

そして当然ですが、こんな魅力を持った曲が歌えるのは、歌姫広瀬香美さんだからかなと。上手いと言われる方はたくさんおられますが、この「決して速いわけではないテンポの中での疾走感」は、広瀬さんの声ならではじゃないかな?

もちろん、まだバブルの熱狂が少し残っているような1995年という「時代」も、この曲を応援していたとは思いますが。


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